海外旅行に限らず、日常生活には欠かせないハンドクリームや美容液。飛行機に乗る際、液体は機内に持ち込むことができず、制限がされたりしていることは有名ですね。では具体的にはどのように制限されているのでしょうか。
この記事では、クリームを持ち物に入れる時の注意点を理由も含めてご紹介します。
海外旅行の際に避けてられないのが、飛行機の持ち込み制限。特に液体の制限は、最も気を使わなければならないものの1つでしょう。
液体状とはいったい何を指すのかは次の一覧をご覧ください。
さらに詳細な内容については国土交通省のホームページに記載がありますので、ご確認ください。
【国土交通省】量的制限の対象となる液体のリスト
http://www.mlit.go.jp/common/001105372.pdf
液体状の持ち込みは制限されますが、どのように制限されるかを見てみましょう。
あらゆる液体状のものは100ml以下の容器に入っていることが1つ目の条件とされています。
続いてそれらの容器が、容量1L以下の開封可能な透明のプラスチック袋に入っていること。そして、その袋は1人1つまでという条件になっています。
先のリストにもありますが、一見して液体とは認識しづらい、みそ、アイスクリーム、プリンなどもこの対象となりますから、ハンドクリーム、ヘアケア用クリーム、化粧水など液状の化粧品は全て対象です。
上記の通り、液体物にはいくつかの制限と持ち込み条件があります。では、どのように対策を施せば良いでしょうか。
まず100ml以内の容器です。持ちこむ液体の元の容器が100ml以下でしたら、そのまま袋に入れても問題ありません。
ちなみにハンドクリームは平均して70g程度のものが多いですが、大きなサイズなどもありますので、個別に確認しましょう。
ANAの案内ページには、液体の密度にもよるものも、基本的には100gを100mlと読み替えて支障はないと掲載されています。
こうした理由から、一般的なハンドクリームなどはそのまま持ち込めると考えられます。しかし問題は、制限の容量を超えてしまう容器に入れられている液体物です。そのような液体物は100ml以下の容器に移し替える必要があるでしょう。
詰め替え用の容器は百円ショップなどで簡単に手に入りますし、中には旅行用と表記してある物もあります。しかし購入前にしっかりと容量は確認しておいたほうが良いでしょう。
2つ目の条件であるプラスチックの袋は、ジップロックなど身近なもので問題ありません。
しかし、マチ付きのものは容量が1Lを越えるため使用できません。
液体物が制限されることはご紹介しましたが、なぜ飛行機に限って制限があるのでしょうか。その理由はテロ対策とされています。
原因となる事件は、2006年に起こりました。その年に、イギリスで飛行機を狙った爆破テロの未遂事件が発生。犯人は液体物を機内で混ぜ、それらの液体による化学反応で飛行機を爆破する予定だったとされています。
こうした背景から、テロの可能性のある飛行機では液体状の物の持ち込みを制限しているということです。つまり、安全上の理由から持ち込みが制限されているということです。
上記の通り、液体物の持ち込みはテロ対策のためとされていますので、乗客が触れることのできない預け荷物の中には、基本的に液体物を入れても良いとされています。しかしこれにも例外はあり、危険物や取り扱いが複雑な物(ガソリン、ペンキ、漂白剤など)は預け入れ荷物にも入れてはいけません。
成田空港のホームページには危険物の代表例を表記したリストが掲載されていますので、持ち物の中に危険物の可能性が含まれる場合は、必ず事前に確認しておくと良いでしょう。
【成田空港】液体物の持ち込みについて(国際線)
http://www.narita-airport.jp/jp/security/liquid/
乾燥する機内の中で使いたいハンドクリームや、その他液体状のものについての制限は厳しく、許容範囲を超過した場合には没収されてしまいます。
旅行先で使いたかった愛用のクリームなどが没収されないよう、事前にしっかりと準備を行っておきましょう。
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