海外旅行の準備をするとき、気をつけたいのが危険物の持ち込み制限です。喫煙目的やキャンプ、バーベキューをするなどの理由で、ライターやマッチを持っていきたい方もいるのではないでしょうか。ライターやマッチなど発火性のあるものは、種類や航空会社によって制限が異なります。今回は、海外旅行でマッチやライターなどを持ち込むときの注意点をご紹介します。
危険物の持ち込み制限は、航空法により定められた規則です。爆発の恐れがあるもの・燃えやすいもの・他人に危害を加える恐れのあるものなどが危険物にあたります。
具体的にはライター・ライター用オイル・ガス・酸素ボンベ・マッチ・スプレー缶・花火・農薬・殺虫剤・放射性物質などが該当し、それぞれに細かい規定があります。危険物の中でも特に身近なのがライターやマッチです。
喫煙者など旅先で火が必要な人にとって、ライターやマッチは旅行に持っていきたいもの。現在は持ち込みに制限がかけられていて、原則ライターとマッチのいずれか1点に限り認められています。また、持ち込みは機内のみ、受託手荷物に入れることは禁止されています。ライターを持ち込む場合、ライターは液体物として扱われるため、透明なビニール袋に入れて中身が見えるようにして持ち込みましょう。
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持ち込みが許されるマッチの種類は「安全マッチ」のみです。安全マッチとは、マッチの頭を摩擦面で摩擦させて火をおこすタイプのもの。また、安全マッチと対比して呼ばれるのが「摩擦マッチ』または「万能マッチ』です。これらのマッチは頭を壁や床などでこするだけで火がつくもので、英語では “strike anywhere match”(どこでも火がつくマッチ)と呼ばれます。このようなマッチは手荷物で持ち込むことができず、預け荷物に入れて持ち込むこともできません。
たとえ安全マッチだとしても、徳用の箱に入った大量のマッチを持ち込むことはできません。喫煙者であれば旅先でライターを入手するまでに必要な本数があれば良いので、わざわざ徳用マッチを持ち込む人はいないと思いますが注意するようにしましょう。
中国(香港を除く)・インド・フィリピン・ベトナム・ミャンマーを出発する国際線空機の場合、マッチの機内持ち込み、受託手荷物に入れることは禁止されています。したがって、国内にマッチを持ち込むことは一切できません。
このように国や航空会社によって対応が異なるため、事前に調べておくことが大切です。また、マッチの種類・量などによっても異なる制限があるので、少しでもわからない場合は、準備の段階で調べましょう。なお、ハサミやカッターナイフなどの刃物も制限があるため、持ち込む際は注意が必要です。