ビザ・パスポートの準備から携帯・スマホ・wifi事情まで-出国から帰国まで旅行のギモンを解決!

初めての海外旅行へ。旅行計画の立て方と旅の準備について

初めての海外旅行に行こうと思ったとき、準備はどこから始めればよいでしょうか。どの国や地域なら初心者でも安心して出かけられるのか、パスポートやビザはどうすればいいのか、保険は必要か、現金はどれだけ用意したほうがいいか、必要な持ち物は何かなど、最初につまずきやすいポイントについてまとめました。

■目次

1.旅行先の選び方

長期休暇やある程度まとまった休日がとれることになった……そんなときには旅行に行きたくなるものですよね。友人や家族、恋人など、一緒に旅行に行く人も満足する旅行先を選ぶにはどうすればよいでしょうか。日数や予算、メンバーに応じた旅行計画の立て方についてご紹介します。

■ツアーか個人旅行か

旅行会社の提案するツアーに申し込む一番のメリットは、航空券やホテルなどの手配をすべて任せられること。旅行会社は経験や人脈を駆使して、コストの面でもその他の面でも満足度の高いツアーを提案してくれます。ハネムーンや記念日といった特別な旅行であれば、旅行会社の窓口で自分たちの要望を組み入れたオリジナルのツアーをアレンジしても良いでしょう。
南国のビーチに行ってみたい、知らない歴史、文化に触れてみたいといったざっくりとした希望であっても、担当者が相談にのってくれて、自分たちでは考えもつかなかったようなすてきなプランを提案してくれることも。利用する航空会社、ホテルも要望や予算に応じて柔軟に対応してくれるのもメリットのひとつです。

一方、自分で予定を組んでの個人旅行はどうでしょうか。移動手段からホテル、アクティビティの手配まで、自力で用意しなければならないというやや面倒な部分はありますが、添乗員をつけずに自分の力で旅行をする達成感はかけがえのないものとなるでしょう。自分でプランを考えたからこそ、より忘れられない経験になることは間違いありません。

■何を基準に選ぶ?

旅行でどんなことをしたいのか、到着した目的地ではどんなアクティビティを楽しみたいのかなど、目的によって渡航先や旅行プランは変わってきます。家族旅行の場合は、子どもと一緒に行くのか、あるいは年配の両親も同行するかによっても行き先は変わってくるでしょう。
卒業旅行や記念日での旅行であれば、いつもより特別な場所に行きたくなるかもしれません。旅行先を選ぶ場合は、時間、同行者、体力、予算など、さまざまな観点を持つようにしましょう。

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また、旅行慣れしている人は、移動中の待ち時間、機内もしくは車内での過ごし方といった「移動」にかかるストレスを減らす方法を知っています。海外旅行において、移動時間や待ち時間の占める割合は意外と大きいものです。待ち時間にイライラしたり、環境の悪い車内で長時間過ごしたりというのは避けたいところでしょう。インターネットや旅行ガイドブック、旅行慣れした友人などから情報を得るなど、下調べをすることでそれらのトラブルを回避できます。

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■ホテルの選び方

ホテルのタイプは、ビジネスホテル、ブティックホテル、リゾートホテルなど旅先によってさまざまなタイプがあります。ホテルによって特徴が異なり、その選択肢も多彩です。予約サイトでは割引セールの中から部屋を探すことができるので、通常では泊まれないようなリッチなホテルに驚きの低価格で泊まれることも!旅行の楽しみはその準備の過程にもあります。旅行の目的やスタイルにあわせていろいろと調べてみるのも楽しいですね。

なお、ホテル選びの際に気をつけたいのは、たとえ部屋が割引セールで安くなっていても、五つ星ホテルのような高級ホテルはその他のサービス料が高いという点。静かさが売りのホテルなどは郊外にある場合が多く、どこに行くのにもお金と時間がかかってしまったり、ちょっとした軽食でも高額になってしまったりということがあります。事前にホテルの予約サイトや地図サイトでその立地を調べておくと間違いは少なくなるでしょう。

たいていの国では、ホテル予約は部屋単位です。日本国内では人数単位なのでツイン、ダブルの部屋なら表示料金の人数分宿泊料金が必要ですが、海外の場合は表示料金が2人分の料金になります。複数人で旅行する場合は、日本よりも安い価格で素晴らしいホテルに泊まれるのも海外旅行の魅力の一つです。

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■初心者におすすめの渡航先3つ

初めての海外旅行なら、観光地として人気がある国を訪れることをおすすめします。観光地として有名な場所は、たいていの場合海外からの渡航者を迎える準備ができているものです。日本語のガイド、メニューが用意されている街や国もたくさんあります。日本から飛行機の直行便が出ていて、初心者におすすめな場所をご紹介します。

・台湾

日本から4時間前後で到着する台湾は、有名な観光地も豊富です。日本各地から直行便が出ているほか、時差も1時間しかないので初めての海外旅行にもおすすめです。海外旅行では、まず空港までの国内移動を苦に感じる旅行者の方も多いですが、台湾旅行を選択すると、空港の選択肢が増えるためその負担も軽くなります。

中華料理に比べるとあまりなじみのない台湾料理ですが、それは庶民的・家庭的な味のものがメインだから。辛さも中華料理に比べて控えめで食べやすいものが多くなっているので、小籠包などの点心や海鮮料理、麺料理など、日本人でも食べやすい多彩な台湾グルメを楽しめるでしょう。

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・タイ

南国のタイへも、日本各地から直行便が出ています。11月-2月の乾季は現地気候もよく、特におすすめです。クリスマスやお正月を外せば、比較的安い値段で航空券を購入することもできます。トムヤムクンをはじめとしたおいしいタイ料理を堪能したり、リゾートホテルでのんびり過ごしたり。また、象のトレッキングや離島めぐりなど、現地観光ツアーに参加してみるのもおすすめです。旅行会社を通してツアーを事前に申し込むこともできますし、気が向いたときにホテルのカウンターで申し込むこともできます。

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・ドイツ

ドイツのロマンチック街道にある人気の観光スポット・ノイシュヴァンシュタイン城のような、ヨーロッパの雰囲気を満喫できる旅行地を選ぶのもおすすめです。各地に見どころが満載のドイツでは、絵本の中のような、おしゃれなファッション誌の中に入り込んだような、非日常のすてきな旅がかないます。ビールや白ソーセージといった食べ物も魅力的です。

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■大切なのは「計画をよく立てる」こと

事前にきちんと計画された旅行は満足度が高くなります。前もって日程、予算がはっきりしていれば、旅行前から当日を想像して待ち遠しくなるものです。満足度の高い旅行にするためにも、よく準備をしておきましょう。もちろん、旅行中は予期しなかったことが起こることがほとんどですが、余裕があればそんな小さなハプニングさえ楽しみの一つになります。逆に、事前の下調べを怠ったせいで起こるような後悔は避けたいものです。

2.ビザ・パスポートの取得方法

■海外渡航に必要不可欠なパスポートとビザ

海外へ渡航する際、渡航先に到着後は必ず入国審査があります。この審査で入国許可がおりなければ、いくら入国したくても入国することができません。入国審査は、他国の犯罪者や禁止物の入国を防ぐため、自国の生態系を維持するため、経済的な問題を防ぐためなど、実にさまざまな目的から行われます。これらの脅威がないことが確認できて初めて入国許可がおりるのです。それでは、入国に必要な提示書類は具体的にどのようなものがあるのでしょうか。必要な提示書類は主に2つあります。

一つ目は、自分が「どの国の誰か」を証明してくれる、世界共通の身分証明書・パスポートです。海外渡航をする際は、入国時だけではなく、出国時にも必要となります。そのほか、ビザを申請するとき、国際線の飛行機や海外のホテルにチェックインするとき、トラベラーズチェックを使用するときなどにもパスポートの提示が必要となるので常に携帯しましょう。また、パスポートは渡航先で自身の保護を要請するための公文書でもあります。

二つ目は、渡航先へ入国しても問題ない者かどうかを事前判断した結果、入国に問題ないと判断された者へ発行される身元審査証のビザです。当然、この査証が事前発行されなければ、入国は許可されません。ただし、一部の国においては条件によって査証の発行を受けずに入国できる場合もあります。

■海外渡航に必要な書類(1)パスポートの取得方法

海外旅行をするにあたり、旅行計画と並行して準備をしておかなければならないのがパスポートです。パスポートは、各都道府県および市町村のパスポート申請窓口にて手続きができます。国外で申請する場合は、各在外公館にて発行することが可能です。

・パスポートを初めて申請する場合

パスポート申請が初めての方は、最初にパスポート(旅券)申請に必要な書類をすべてそろえましょう。必要書類は、一般旅券発給申請書・戸籍謄本(妙本)・写真・身元確認書類です。

一般旅券発給申請書は各都道府県および市町村の旅券担当窓口で受け取ります。申請書は10年用と5年用の2種類があり、原則選択が可能ですが20歳未満の方は5年用のみの申請しかできません。一緒に提出する戸籍謄本(妙本)は、6カ月以内に発行されたものを使用しましょう。

写真は、6カ月以内に撮影されたものであること、正面向き・無帽・無背景・目元の輪郭を隠さないこと、縁なしで規定の寸法を満たすものという基本条件の他に、細かな条件が多数あります。写真に不備があるとあらためて撮影しなければならないため、あらかじめ旅券担当窓口で写真規格をきちんと確認しましょう。
本人確認書類には、運転免許証、マイナンバーカードなどがあり、これらは1点で本人確認ができます。健康保険証、年金手帳(証書)、印鑑登録証明と登録印鑑や、写真貼付の生徒手帳・学生証、生年月日が記された写真貼付の会社身分証明書など、規定の書類2点を組み合わせて本人確認することも可能です。自分の用意した証明書が申請条件を満たしているかしっかり確認しましょう。

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・有効なパスポートを持っている場合

有効なパスポートを持ってはいるものの、有効残存期間が1年未満となった、パスポートの査証欄に余白が少なくなった、パスポートを損傷した、氏名が変わったなどの場合、そのパスポートを返納したうえで新たにパスポートの発給申請をすることができます。必要書類は、一般旅券発給申請書・写真・有効なパスポート・戸籍謄本(抄本)などです。

いずれの場合も、パスポートの受領時には手数料が必要となります。10年用は¥16,000(収入印紙¥14,000+都道府県証紙¥2,000)、5年用は¥11,000(収入印紙¥9,000+都道府県証紙¥2,000)です。12歳未満は、5年用のみの発給で¥6,000(収入印紙¥4,000+¥2,000)となります。

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これでようやく海外に渡航するために必要な身分証明書が手に入りました。次は、海外渡航に欠かせないもう一つの書類であるビザ(査証)の取得をしましょう。

■海外渡航に必要な書類(2)ビザの取得方法

ビザには、観光、就労、学生のほかにも実にさまざまな種類があります。観光目的の場合にはビザが不要な国もあり、渡航国や渡航目的および滞在期間などによって必要か否かが異なるので、まずは渡航予定国でビザが必要かどうかを確認しましょう。ビザの入手方法はさまざまな状況により変更されることもあります。必ず渡航予定国の大使館や領事館で事前に確認し、最新情報を入手するようにしましょう。

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・ビザ申請に必要なもの

ビザ申請に必要な書類は、主に査証申請書(ビザフォーム)・パスポート・写真の3つです。パスポートは、有効期間に問題がないかを事前に確認しておきましょう。写真は、国によって写真サイズが異なるので、こちらも事前に確認が必要です。ビザ申請をしたら、査証料を払います。国によって支払う金額が異なるため注意してください。申請時に支払うことが多いですが、受領時の国もあります。

3.旅行の予約について

■Webか店舗か

旅行プランが決まり、パスポートも手に入ったところで、いよいよ旅行の予約をしていきましょう。Web予約のメリットは、自宅でも気軽に、時間に関係なくできる点です。ただし、自力で全てを手配するにはたいていの場合英語が必要となります。自分で予約してみたら、見たいところがあるのに時間が足りなくなってしまった、思った以上に疲れてうまく回れなかった……ということもありうるでしょう。これらのデメリットを避けるため、プロの力を頼り店舗で旅行の予約をすることもできます。相談しながらプランをカスタマイズできるのも店舗予約のいいところです。ここでは、それぞれのメリットを比較しましょう。

■Web予約

Web予約の魅力は何といっても料金の安さです。オンラインで予約をすることにより割引が発生し、浮いたお金を現地で使うことができます。すでに行きたいスポットが決まっている方にとってはうれしいサービスです。観光先がしっかりと決められているツアーもあれば、ほとんどが自由時間となっているツアーもあります。Web予約の際は、この点も確かめてから申し込まれるとよいでしょう。

■店舗予約

海外へ初めて行かれる方や、自分で情報収集をしたりプランニングをしたりする時間がない方にとって、店舗予約は魅力的な選択肢です。正直な話、海外のホテルは現地に行ってみなければ、本当にいいかどうかわかりません。「安くて写真もキレイで繁華街まで近い」とか書かれていたとしても、実際は鍵がかからなかったり、ホテルの人の愛想が悪かったりする可能性もあります。海外旅行を安心して満喫するにはその道のプロに聞くのが良いでしょう。

また複数の国に行く場合に、新しく航空券を購入するほうがよいか、あるいは欧州連合(EU)のように特急列車で移動したほうがよいかなど、自分で調べにくいことについてもしっかりサポートしてもらえます。プロに相談しながら、安心・安全で楽しい旅行を望まれる方は店舗予約がよいでしょう。

4.旅行保険は入ったほうがよい?

■海外旅行保険に入るメリット、注意点

海外旅行へ行くときに、一番大事で守らなくてはいけないのは命です。それに続いて大事なのは荷物となります。旅先で何も起こらないという保証はありません。万が一のことを考えて入っておくのが海外旅行保険です。そんな大事な保険をどう選んでいけばよいのかをご紹介します。

■海外旅行保険の種類

海外旅行保険には、主に身体に関する補償と、携行品についての補償があります。

「死亡(傷害・疾病)」は旅行中で亡くなった場合、「傷害後遺障害」は旅先で障害が残ってしまうケガをしてしまった場合、「治療(傷害・疾病)」は旅先で治療が必要になった場合に相当分を補償するものです。海外での治療代金は日本で病院にかかるときと比較してかなり高いので、体調を崩しがちという方はぜひ加入をおすすめします。また、一部の海外旅行保険に含まれている「救援者費用」とは、旅先でケガや病気をして家族が駆けつけなくてはならなくなった場合に、その家族の渡航費を負担するものです。

一方「携行品損害」は、持ち物が盗難や紛失等にあってしまった場合に保険金が支払われるものです。多くの場合、何万円以内までといった上限が定められています。

海外旅行保険には、留学生保険、ワーキングホリデー保険、海外駐在員保険など渡航目的に合わせた保険もあるので、行き先や渡航目的と照らし合わせて決めるようにしましょう。

■海外旅行保険のメリット

海外旅行中、十分に注意を払っていたとしても、事件や事故に巻き込まれる可能性がないとはいえません。予期できないトラブルに備えておくことは、海外旅行を楽しむうえでも重要です。

日本で海外旅行保険に加入しておくことで、補償以外のメリットを受けることもできます。けがや病気になった際に日本語でサポートしてくれたり、入院先が保険会社と提携していればキャッシュレスで治療を受けられたりといった点が挙げられるでしょう。また、保険の適用は自宅出発から帰国までとなることがほとんどなうえ、荷物が届かなかったり、航空便が遅延してしまってホテルに入れなかったりするときに対応してくれるサービスが付与されていることもあります。旅を万全にするために、保険は欠かせないものなのです。

■海外旅行保険の注意点

海外旅行保険には2点だけ注意するべきことがあります。それは保険料が日本円基準であることと、危険性が高い行為に関しては補償外になる場合があるということです。

保険会社は、海外旅行から帰国後に現地で一時的に支払った治療費の返還を求める場合があります。例えば、補償額を超過していた分の費用や保険適用外の費用などです。さらに、保険の対象額についても日本円基準となります。例えば、現地で¥1,500,000の治療でも日本では¥1,000,000の治療であれば、¥1,000,000に対する補償となります。

また、海外渡航先の治安や旅行者の健康状態、アクロバティックなスポーツの有無によっては、補償対象外となることもあるので気をつけましょう。またマイナーな地域の場合、医療設備が充実しておらず保険適用外になることがありますので、渡航前に自分の旅行が保険適用されるかどうかを保険会社に確認しておくと安心です。

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5.お金の準備

いつも暮らしている場所ではないため、どれくらいお金をもっていけばいいのか迷う方も多いでしょう。特に、全額現金で持ち歩くのは盗難のリスクもあり得策ではありません。ここでは、海外旅行のお金の準備について整理していきます。

■現金のメリットとデメリット

現金は先ほどもお伝えしたように盗難のリスクが上がってしまうため、できれば持ち歩かないほうがよいでしょう。特に日本円は通貨の中でも人気があるため狙われやすいです。海外旅行の際には、現金は必要最低限だけ持ち歩くようにしましょう。また、使う分と予備の分で財布を分けておくと、盗難や紛失の際の応急処置にもなります。

もちろん、現金にはメリットもあります。一つは支払いがスムーズになるということ、もう一つはチップの支払いができるということです。簡単な食事や雑貨屋での買い物では、クレジットカードによる支払いができない場合もあります。少額の買い物であれば現金による支払いの方が便利です。

また、日本人が海外で戸惑うこととしてチップ制度があります。チップもクレジットカードでも支払うことはできますが、さりげなくお礼したい人に渡すというのが理想的なので、やはり現金の方が向いています。

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■クレジットカードのメリットとデメリット

一方クレジットカードには、高額の現金を持ち歩かずに済む、紛失や盗難の際に補償される、現地の通貨を引き出せる、付帯サービスが受けられるといったメリットがあります。

何十万という買い物を現地で何度もする方は少ないと思いますが、突如お金が必要になることもあるかもしれません。クレジットカードがあれば、そういったケースにも対応でき、海外旅行を楽しむことができるでしょう。

また、現金とは違って紛失や盗難の際にもカード会社に報告してカード利用を一時的に止めてもらうことができます。クレジットカードによる被害をあらかじめ届け出ていれば、すでにカードが他人に使われてしまったとしても一定の補償が受けられるので安心です。

さらに、クレジットカードを利用することによる特典もあります。例えば、海外旅行保険や空港ラウンジ、ショップでの割引優待などです。契約内容によって特典は大きく異なりますが、出発前に確認しておけば海外旅行をさらに楽しむことができます。

もちろん、クレジットカードも万能ではなく、お店によっては取り扱ってくれない場合があることは理解しておきましょう。基本的にはVisaかMasterカードであれば利用できる場合が多いですが、確実ではありません。やはり最低限の現金は準備しておいたほうが無難です。

■為替レート

ご存じの方も多いとは思いますが、日本と現地で両替するのにはレートに差があります。特に、マイナー通貨の両替は現地で行ったほうが手数料がお得なケースが多いです。また、同じ国や地域の中でも、両替する店舗によってレートが異なることもあるので注意しましょう。

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6.持ち物の準備

■海外旅行の持ち物の準備について

海外旅行に行くにあたり何が現地で必要になるのかは、旅慣れていない方にとってはなかなか想像しづらいものです。むやみに詰め込んでしまうと入れ忘れの確認もしにくくなりますし、何より旅先で邪魔になってしまうことが大半でしょう。

ここでは、海外旅行の必需品や活躍するアイテム、荷物の整理についてご紹介します。もちろん、地域によっては必要なものが異なってくるので、出発の前に現地の情報についても確認しておきましょう。

■海外旅行の必需品

海外旅行をするときに欠かせないものは、パスポート、航空券、現金、クレジットカードです。ビザは長期滞在や観光以外での渡航であれば不要な場合も多くあります。パスポートに関しては、コピーをとっておき、カバンの中にしまっておくようにしましょう。もしパスポートをなくしてしまっても、コピーと本人証明ができるものがあれば日本大使館での対応も早くなります。持ち歩く現金は必要最低限にしておき、予備としてのお金はホテル内にしまっておく方がよいでしょう。常に盗難にあったときのリスクを考えておくことが重要なポイントとなります。

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次に大切なのが、携帯電話、Wi-Fi、海外旅行保険証書、チケット類です。特に気をつけたいのはWi-Fi環境でしょう。先進国では、外でも困らないくらいWi-Fiが完備されているところもありますが、必ずしも接続がスムーズにいくわけではありません。安全を期すなら、自前のものを一つ用意しておきましょう。海外旅行用のポケットWi-Fiは各社が安価で提供していますし、Webで予約して空港で受け取るタイプもあるので簡単に入手することができます。

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海外旅行保険証書は緊急時以外には使わないので、ホテル内に預けるかトランクの中に保管しておくようにしましょう。また、チケット類に関してはあらかじめコピーをとって備えてもよいですが、コピーでは受け付けてもらえないことも多いので、チケット自体をなくさないよう注意が必要です。

最後に忘れないでおきたいのが、常備薬、そしてコンタクトレンズ、メガネです。現地で購入することもできますが、慣れないものを使って思わぬ副作用が現れる可能性もあるので、普段利用しているものを持っていったほうがよいでしょう。

■海外旅行で活躍するアイテム

一定以上のグレードのホテルであれば、一通りのアメニティーはそろっています。歯磨きや入浴などに関する用品は、持って行かなくてよい場合が多いですが、普段と同じものを好む方は、旅行サイズの容器に必要な分を入れて持参するようにしましょう。ひげそりやシェービングスプレー、化粧水などの肌のお手入れに関する用品も持参すると安心ですね。

また、意外に活躍するのがスリッパです。ホテル内では土足の国が多いですが、お風呂あがりに自分の部屋で靴を履くのは気が引ける方も多いでしょう。そんなときに、室内用のスリッパが活躍します。

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さらに、ウェットティッシュやアルコールティッシュなどの消毒グッズもあると便利です。日本のように、いたるところで消毒用品が置いているわけではないので、気になる方にとっては手放せないものになるでしょう。

■荷物の整理について

上記以外にも、着替えやカメラ、パソコンなどをカバンに詰めていくと、思ったより荷物量が多くなりがちです。あとで荷物が入り切らなかったり、開けてみたらぐちゃぐちゃになってしまったりといったこともあります。そういったことにならないよう、整理や収納についても工夫しましょう。

スーツケースの場合は、衣服やタオルをクルクル巻いて敷き詰めていってください。これは、中のもののクッション代わりにもなります。また、立てたときに安定するように重い物ほど下のほうに詰めておきましょう。壊れやすい物はケースの中心付近におくとよりよいです。ハードキャリーで荷物が片面に入る量しかない場合は、すべて片面に全部入れてしまいましょう。両面に分けて詰めるよりも片面にピッチリ詰めたほうが崩れにくく安定します。

バックパックは中身がぐちゃぐちゃになってしまいがちなので、小分けにしておくとよいですね。小分けの袋はビニール袋を利用すると、汚れ物入れとしても使えます。また、背負った際に重心が安定したほうが歩きやすいので、重い物を背中側に詰めておくのもよいでしょう。

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7.空港の入国審査

海外へ行く際には、入国カードおよび税関申告書類を書いてから入国手続きに入ります。この書類は英語表記のものが一般的なので、初めて書く方は戸惑うかもしれません。ここでは、この入国手続きに関する注意点をお伝えします。

■入国カードの書き方

入閣審査の前に飛行機内で配られる審査書類として入国カード(landing card)があります。記入は原則ローマ字です。この入国カードの形式は国によって差があり、また予告なく変更されることもあるので、出発前に確認することをおすすめします。

入国カードの代表的な記載事項:

  • first name(名)
  • last name(姓)
  • nationality(国籍)
  • place and country of birth(出生地)
  • date of expire(パスポートの有効期限)
  • place of issue(パスポートの発行地)
  • country of residence(居住国)
  • last place/port of embarkation(出国地)
  • occupation(職業)
  • accommodation(宿泊先)
  • address in XXXX(現地の住所滞在先の住所)

記載事項のうちほとんどはパスポートに記載されていますので、英語表記で困ったらパスポートを確認するようにしてください。

■税関申告書

国によっては持ち込みが制限されたり、禁止されたりしているものもあります。入国前に大使館のサイトなどで詳しく見ておいてください。制限されているものについては、税関への申し込みが必要となります。自分に当てはまる箇所を記載するようにしましょう。

■入国手続きの手順

到着から入国までの流れは、多くの場合、到着、入国審査、荷物の受け取り、税関への申告、入国となります。入国審査のあとすぐに入国するのではなく、必ずしっかりと荷物を受け取ることを忘れないようにしてください。

■到着

まず飛行機から降りたら、「arrival(到着)」の看板がある方へ進んでください。このとき人の流れに乗ってしまうと「transit(乗り換え)」の方に行ってしまうかもしれないので注意しましょう。このあとに「Quarantine(検疫))がありますが、たいていの場合は通り過ぎて構いません。ただし、体調不良の場合は申し出るようにしてください。

■入国審査

次に「Immigration(入国審査)」の方へ進みパスポートと入国カードを提出します。復路の場合や、第三国へ入国する場合は、航空券も求められるので準備しておきましょう。また入国審査の際には係官から旅の目的を聞かれるので、Sightseeing(観光)やBusiness(仕事)などと答えてください。そのほかにも滞在期間や滞在先のホテルを聞かれたりもするので、事前に簡単な英会話を準備しておきましょう。

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■荷物の受け取り

入国審査が終わったら、「Baggage Claim(荷物受け取り)」へ進んでください。進んでいくとターンテーブルというベルトコンベヤーのようなものがいくつも並んでいるところに出ます。そこから乗車した航空機の便名が書いてあるところまで荷物を取りに行きましょう。もし荷物が破損していたり見つからなかったりする場合には「Lost & Found」のカウンターに申し出てください。ほとんどの場合、荷物は数日中に届きます。航空会社から現地通貨を渡されたり、お泊まりキットを渡されたりするなど、短期間の身の回りの費用を提供してくれるのでまずは相談するようにしましょう。

■税関

特に申告する必要のない方は緑色ランプがついている「Not Declare(申告不要)」のカウンターを通り入国ゲートの方へ向かってください。申告の必要な方は「Declare(要申告)」のカウンターへ向かいます。税関での申告が必要なものは地域によって異なりますので事前に確認するようにしましょう。

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■入国

ここまでの手順を終えたら入国ゲートを通り、現地への入国が完了します。

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8.その他注意点

そのほか渡航前に必ずチェックしておきたいのが、外務省のホームページにある海外安全ホームページです。行きたい国の安全情報がまとめられており、アプリでチェックすることもできるので事前に調べておきましょう。有名な観光地へ渡航するだけであれば、治安について過度に不安になる必要はありませんが、貴重品は常に身につける、荷物から目を離さないといったことに注意するだけでも、不測の事態におちいる可能性を減らすことができます。あとは万一の場合に備えて、海外旅行保険やクレジットカードの緊急電話番号を控えておくと安心です。

海外旅行は、実際に出かけてみるとここは手を抜いても良い、ここはもっと事前に準備しておけばよかったといったポイントが分かってきます。しっかり準備した上で、初めての海外旅行をぜひ楽しんできてくださいね。

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