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入国拒否になる原因と対処法

入国審査は清潔感のある服装が理想です

はるばるやってきた海外旅行先で、入国を拒否された場合、どうすべきでしょうか?その可能性は誰にでもあります。
入国拒否される条件や、対処法を知って、不測の事態に備えましょう。
入国審査が厳しいと言われるアメリカとイギリスを事例に説明します。

入国拒否の主な理由

入国拒否をされる条件は主に二つあります。
一つは国の安全。脅威となるテロの可能性や、違法物を持ち込もうとしている場合は入国を拒否されます。
もう一つは渡航先の国で不法就労する可能性があると疑われた場合です。

ESTAを取得しても入国を拒否される可能性がある

ESTA(エスタ)とは、アメリカにビザ無しで90日間以内の旅行、または商用目的で渡航する人が登録する電子渡航認証のこと。一度の渡米が90日間以内であれば、何度でも同じESTAで渡米することが可能です。
アメリカの入国は米国国土安全保障省・税関・国境取締局の入国審査官によって行われます。入国できるかどうかは審査官個人の判断によりますので、ESTAを用意していたのに入国拒否された事例もあります。

  • 短期間に何度も出入国を繰り返している
  • 不法就労を疑われるような荷物を持っている
  • 長期滞在の後にまた入国しようとしている

など目をつけられやすい状況の場合は、しっかり係員に説明できるようにしましょう。
もし疑われた場合は、別室で取り調べを受けた後、強制送還、または入国許可が下ります。アメリカで収入がある場合は、永住権を持たなくても年間滞在日数が183日を超えると納税申告が必要になります。その関係から長期滞在者は目をつけられる可能性が高いですので、年間滞在日数が100日を超える場合は、あらかじめ説明できるように準備をしておくと良いでしょう。

実際のところ、一週間から二週間程度の観光目的の場合は、入国拒否にあう可能性は少ないといえます。堂々とした態度で入国審査に臨みましょう。

観光目的なのに入国拒否される場合

アメリカと並んで入国審査が厳しい国として知られているイギリス。実際に観光目的の旅行者が入国拒否されたという事例が世界で最も多いのはイギリスと言われています。
なぜイギリスはそんなに厳しいのでしょうか?
昨今イギリスでは、不法就労・不法滞在・偽装結婚が多発しています。イギリス当局はそれらを未然に防ぐため、審査を厳しくしているのです。

イギリスにおける入国拒否の理由

基本的には頻繁に渡英している、滞在期間が数カ月と長いなどに当てはまる人は注意すべきです。通常の観光であれば、帰国の航空券だけは忘れずに提示できるようにしましょう。

まず、滞在予定期間が長いだけで、長期滞在の理由を求められます。
滞在先が友人宅の場合、友人宅の住所と電話番号を言えないと虚偽ではないかと疑われるケースもあったようです。
イギリスでは偽装結婚が増えていますので、恋人に会うのが渡航目的であったとしても、あえてそれを申告する必要はありません。

行けば行くほど入国審査はきびしくなる

イギリスは渡英回数が増えれば増えるほど入国審査が厳しくなります。特に前回の渡英から期間があまり経過していない場合は、不法滞在や不法就労を疑われるので注意しましょう。

整った身なりで向かいましょう

いわゆるバックパッカー風で身なりがカジュアルすぎると不法就労するのではないかと疑われる可能性がありますので、ある程度整った身なりで清潔感を持って臨みましょう。
また、長期滞在の可能性がある方はある程度の現金、クレジットカード、残高証明書を用意してください。

イスラエル・アラブ諸国の場合

 
イスラエルに入国する際、旅券にイスラエルと対立しているアラブ諸国の査証や入国スタンプがあると審査が厳しくなります。また旅券にイスラエルの査証・入国スタンプが押してありますと、イスラエルと敵対しているアラブ諸国、イスラム諸国では入国拒否される場合があります。詳細は外務省、海外安全ホームページにて確認ができます。

▼外務省 海外安全ホームページ
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=44

短期旅行者やツアー旅行の場合は入国拒否される可能性は低いですが、長期滞在の場合は、不法滞在・不法就労ではないことを自ら証明できるよう、出国航空券・滞在先を証明できる書類・残高証明書・クレジットカードなどを事前に用意しておきましょう。

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