台湾の自然とタイヤル族の文化を学ぶ温泉地 鳥来(ウーライ)

台湾 鳥来(ウーライ)

台北から日帰りできるのどかな風景豊かな自然とタイヤル族の文化に触れる山あいの温泉地、烏来(ウーライ)

烏来は台北の30kmほど南、車で1時間程度の場所にある小さな村。標高は200m以上、エメラルドグリーンの南勢渓(ナンシーシー)が山の間を縫って流れる、風光明媚な場所です。現地の言葉で「ウーライ」は「温泉」を意味しますが、ここにはその名の通り温泉がわき出し、台北近郊の代表的な温泉街として知られています。温泉以外にも、烏来にはトロッコ列車や滝、タイヤル族のショーなどのお楽しみがいっぱい。台北からちょっと足を延ばして、自然いっぱいの烏来で過ごしてみませんか。

温泉に観光、グルメも楽しめる烏来(ウーライ)

老街の風景

老街(ラオジエ)で名物の食べ歩き

「烏來」バス停から3分ほど南へ向かうと、老街(ラオジエ)という中心街が始まります。メインストリートに沿って食べ物の屋台やみやげ物屋さん、レストランが並び、売り物を眺めながらのぶらぶら歩きが楽しい場所です。

竹筒にもち米を入れて蒸した「竹筒飯(ジュートンファン)」や、イノシシ肉のソーセージ「猪肉香腸(ジューロウシャンチャン)」、粟で作ったもちもちのおもち「小米麻糬(シャオミーマーシュー)」など、この地ならではの名物小吃(シャオチー)がいっぱい。食べながら歩くのもいいですし、レストランで本格的なタイヤル族の料理にチャレンジしてもいいかもしれません。

老街にはタイヤル族の文化を紹介する「烏来泰雅民族博物館」(入場無料)があり、古い写真や武器、工芸品などが飾られています。勇猛果敢な民族として知られ、かつては顔に入れ墨を入れたり首狩りの風習もあったりしたという、タイヤル族独特の文化に触れることができます。

日本風の看板も目立つ烏来(ウーライ)の温泉街

いろいろ選べる烏来の温泉

老街周辺には、温泉宿や入浴施設が軒を連ねます。温泉好きの日本人が多く訪れるためか、日本風の名前が付いているところもちらほら。多くの場所では宿泊料や休憩料とともにお風呂の写真を掲示しているので、客室利用とセットか、露天か屋内か、清潔そうかなどをチェックするのはもちろん、浴室からの景色も検討材料に探しながら歩きましょう。

その他の温泉

烏来(ウーライ)の美人の湯

開放的な烏来温泉(ウーライウェンチュエン)

烏来には、無料で入れる川辺の公衆浴場があります。地元の人もよく訪れるこちらのお湯は、「美人の湯」といわれる弱アルカリ性の炭酸泉。簡単な脱衣所があるので、水着に着替えて入浴しましょう。

温泉でほてったら近くを流れる南勢渓に入ってほてりを冷まし、また温泉へ。周囲の景色を楽しみながら、豊かな自然とひとつになるような癒やしのひと時を過ごせます。足湯もあるので、水着の用意がなくても気軽に利用できます。

名物のトロッコ列車、烏来台車

名物のトロッコ列車、烏来台車(ウーライダイチョー)

烏来台車(ウーライダイチョー)は、老街の攬勝大橋(ランションダーチャオ)の近くから滝までの約1.5kmを結ぶトロッコ列車。もとは林木を運ぶ目的でつくられたもので、現在は観光用トロッコとなっています。

ただし、2015年の土砂災害以降は運休を続けているので、乗りたい場合は運行状況を確認してから訪れると良いでしょう。

烏来瀑布(ウーライプーブー)

白糸の滝の別名をもつ烏来瀑布(ウーライプーブー)

老街から30分ほど南へ歩いたところにある烏来瀑布(ウーライプーブー)は台湾北部で最大級、高さ約80mの大きな滝。細く白い筋のような水の流れが美しい滝ですが、雨の日にはその名の通り瀑布の趣を見せてくれます。

滝の周辺にはホテルや飲食店の建つ集落があり、急坂を少し上った場所には、タイヤル族のダンスショーを開催する烏来活力文化村のGaga劇場があります。

雲仙楽ロープウエー

雲仙楽ロープウエーで滝の上へ

ここからは、南勢渓の対岸の滝の上へ向かう雲仙楽ロープウエーが出ています。烏来瀑布を眺めながら空中散歩を楽しみ、着いた場所は雲仙楽園(ユンシエンラーユエン)という原生林に囲まれた公園。敷地内は散策やボート、アスレチックなどの遊具を楽しんだりする人でにぎわい、カフェやレストラン、ホテルもそろっているので食事や宿泊も可能。ロープウエーの運賃には、雲仙楽園の入場料も含まれています。

烏来は、初春に山桜が咲くことで知られています。日本のソメイヨシノと違いかなり赤い美しい花を楽しめるため、開花時期の1~2月頃には多くの人が訪れます。滝と桜を見下ろしながら上るロープウエーからの景色は絶景。この時期に台北にいるなら、ぜひ烏来まで足を延ばしてみましょう。

インフォメーション

烏来(ウーライ)の風景

台北車站の8番出口から徒歩2分の青島西路にある「臺北車站(青島)」バス停から、849番バスで約1時間10分。終点の「烏來」下車。

MRT松山新店線の南の終点・新店駅前から、849番バスに乗車することも可能です。新店駅前から烏来へは所要約40分。

「烏來」バス停から老街までは徒歩約3分、そこから滝へは徒歩約30分。

※2017年8月現在の情報です、現地事情により内容が異なる場合がございますので、ご了承ください

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