【台湾】台北から日帰りできる猫まみれの「猫村」とは?
台北から電車で約40分、新北市にある猴硐(ホウトン)は通称、猫村と呼ばれる村です。炭鉱時代から住民と共存し、寄り添って生きる猫たちは、道端や民家はもちろん、村じゅうどのお店でも見かけます。
台北から40分ほどの猴硐(ホウトン)という場所に猫たちが暮らす猫村があります。村を上げて猫にちなんだお店づくりや演出などに乗り出していて、やがて知名度もアップ。CNNから「世界6大猫スポット」に選ばれたことからさらに注目を集め、観光地として有名な場所になりました。
電車を降りるとすぐ猫村の雰囲気が広がっています。猫の看板や猫の足跡などホームのいろいろなところに猫のモチーフがあります。駅から猫村へは猫橋でつながっており、猫橋には猫用のジャンプ台や猫の家、キャットタワーなど猫が集まるスポットだらけです。
猫村にはなんと100匹以上の猫がいます。かつて炭鉱町だったこの村で、ねずみ駆除のために猫を放していたのがきっかけで繁殖したそうです。とはいえ、村おこしの要でもある今は、個体ごとに体調管理や繁殖コントロールがなされています。
人がきちんと面倒を診ているおかげか、猫村の猫たちは人慣れしていて、初めて見る人にも警戒心を持たない様子です。そうかといってやはり猫ですから、自然体の猫たちを間近で見られる、それが最大の醍醐味です。お昼寝中の猫や生まれたばかりの子猫など、村中いたるところにかわいい猫たちを見ることができますよ。
猫村には猫グッズショップがいくつかあります。猫のポストカードやアクセサリー、猫雑貨など猫好きにはたまらない品々が並んでいます。ショップの品物に紛れて猫が眠っていることもあり、中には完全に商品と同化している個体も。時折ビックリするような場所で猫を見つけては、ほっこりさせられます。
村の中にはカフェもあり、休憩目的でなくともぜひ立ち寄りたいところ。なぜなら、この土地柄的にすべてが「猫カフェ」だからです。それぞれの店の看板猫ちゃんがいたり、猫をモチーフにしたメニューがあったりと、猫村ならではの演出にぐっとくるはず。
猫村では猫と人が共存し、仲良く暮らすためのいくつかのルールがあります。猫村は住居スペースもあるのでプライバシーに配慮すること、猫たちに人間の食べ物をやらないこと、フラッシュをたいて猫を驚かせないこと、ゴミを持ち帰ることなど。あちこちに注意書きの看板などがあるので、中国語が分からなくても翻訳アプリを活用するなどして、できるだけルールへの理解を。猫に優しい環境づくりに協力してあげましょう。
※本記事は2017年2月時点の情報です
更新日:2025/05/01