済州(チェジュ)島は韓国最大の島で、美しい自然に恵まれた旅行向けの人気リゾート地です。火山島であることから、済州島は韓国のハワイとも呼ばれています。済州島内には済州独自の文化が残っており、魅力的な観光スポットと歴史ある済州の村が残っています。
済州北部には新しく開発された新市街と、市場での買い物が魅力的な旧市街があります。南部には西帰浦市があり、中文観光団地などのリゾート地や映画・ドラマのロケ地が多くあります。
「済州火山島と溶岩洞窟」として世界自然遺産に登録された済州島は、5回に渡る噴火によって韓国の南部に出来た島。中央には現在は休火山となった漢拏山(ハルラサン)がそびえ、東部には城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)がなだらかに海に迫り出しています。
また溶岩の噴出で出来上がった洞窟内は、地質学的にも価値のある自然遺産で、内部のみどころのひとつ「溶岩石柱」は上部から流出した溶岩が積み重なりながら固まった世界最大の溶岩石中。ライトアップされ美しくも迫力のある景観が広がります。
なだらかな道を様々な植物に囲まれながら歩く済州島式ハイキング「オルレ」。海岸沿いではさわやかな海風を感じられ、続く牧草地ではのどかな景色が広がります。昔からの石垣で出来た小道もポイントのひとつ。
また、済州島の海岸沿いにある美しいゴルフ場でのプレーはスポーツ好き必見です。
済州島の中心にある漢拏山(ハルラサン)は韓国最高峰で登山が人気です。済州島内に残されている城邑民俗村(じょうゆうみんぞくむら)と三姓穴(サムソン ヒョル)を旅行中に訪れれば、済州の歴史と文化を肌で感じることができます。昔ながらの済州を体験したい方にはおすすめです。
済州を代表する姓の三神人がそれぞれ地面の穴から出てきたという、済州島の神話を伝える遺跡。済州市街でありながら、樹齢500年以上の木々がうっそうと生い茂る、静かな庭園になっています。
自然史展示室は、地質岩石館、海洋生物館、植物館、昆虫館など6つに分かれており、民俗展示館は済州人の生活を再現しています。広々とした屋外にまで展示がされているので、公園を散歩するような気分で観覧ができます。
済州島の伝統が息づく民俗村は、済州島の東部にある、現在も住民が生活している集落。朝鮮王朝時代の東部山間地帯の村の特性がよく残されており、民俗村として指定・保護されています。散策するとまるで昔にタイムトリップをしているような気分に。
2012年秋に済州島の東エリアに誕生した新スポット「アクアプラネット済州」。約500 種、4万8000 匹の海洋生物が優雅に泳ぐ姿を楽しめます。先端科学と海が出会い、子供たちが簡単に理解できる体験型学習空間「マリンサイエンス」が併設されています。
島の南部、西帰浦(ソグィポ)の海岸沿いにある西帰浦海洋公園が広がる場所。西帰浦の埠頭や城山港から就航しているのが、海に潜る遊覧潜水艦です。美しい西帰浦の海で魚の群れ、そして珊瑚礁などをたっぷり見られます。遊覧船もあり、海中と海面の景色を見ることができます。
島を歩いているとあちこちにカフェの看板を目にすることができます。自家焙煎コーヒーやインテリアにこだわった店、また足浴ができるユニークなサービスなど、個性豊かなカフェは旅の疲れを癒してくれます。散策の合間に立ち寄りましょう。
写真提供:済州観光公社
済州には電車や地下鉄がないため、タクシーやバスの利用が一般的です。チャーター料金は4時間で60,000ウォン、8時間で120,000ウォン程度です。
市内・市外バスは上級者向きではありますが、運賃が安いので観光にも便利です。ほとんどが済州市外バスターミナルから運行されていて、全部で9路線あります。
済州国際空港国内線の到着口エリアにレンタカー受付カウンターがあります。空港で車の引き渡しはもちろん、乗り捨ても可能です。
写真提供:韓国観光公社