第4回
能ある日本人はノーと言える

 時には【Yes and no./さあ、どうかな】なんて灰色の答えもありだが、日本の特に女性はイイ子でいたい、相手を傷つけたくないと思ってなかなかうまくノーが言えない。これがアメリカ人相手だと大体裏目に出る。
 イエスと同じくノーも語尾を上げればダメ?そうじゃない?違う?と質問形になったり、付加疑問文になったり、そうじゃないわ、と思わせぶりな否定になったりもする。感情を込めれば、ひどい!止めて!まさか、というニュアンスにも持っていける。前回のYep!の対語が【Nope!/ノウプ】。【Nah/ナアア】は、まさか、いやだね、そんな事ない、など、強調のノー。
 英会話初心者が必ずつまずくのが否定疑問文に対するイエス・ノーの答え方。【Is it raining?/雨降ってる?】【Isn’t it raining?/雨降ってない?】答えは、降っているならどちらも【Yes, it is./降ってる】だが、日本語ではイエス・ノーの訳が逆になるので、つい【No, it is./ううん、降ってる】なんてやってしまう。ご注意を。教養として、ノーの古語の【nay/ネイ】、イエスの古語の【yea/イエー】を覚えておけば完璧。
Have a great day!

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工藤明子

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