第30回
単語は強し〜英語になった日本語
「日英語の交流」(研究社出版)には英語になった日本語が900語以上も収録
されているとか。NYタイムズを読んでもkaroshi(過労死)dango(談合)なん
て日本語も出てくる。最近のヒットはキャリオーキー(カラオケ)か。一昔前
ならフジヤマ、ゲイシャ、ハラキリ、カミカゼ(カミカゼは今やカクテルの名
前になっている)。その後ホンダ、カワサキ、ナイコン、トヨータという時代
を経て私がNYにいた70年代には食べ物に日本語が多かった。スーシ、テンプーラ、
スッキヤーキー。サッシーミーも通じる。テリヤーキもすっかり定着。映
画『ジャッキー・ブラウン』にはテリヤキ・ドーナッツなんて店が出てくる。
火鉢に当たるハイバイチは炭火焼又はバーベキューを意味する。ヘンなの。NY
の寿司店ではカウンターにデンと陣取った大柄なアメリカ人が小皿にだぼだぼ
とソイソースを注ぎ、ワワービーを入れてグルグルとステア(stir)し、ツーナ(まぐろ)や
タカマキー(鉄火巻き)をディップ(dip)して食べている。 彼
らを横目にメニューを広げるとおつまみ(sidedish)に何とエダマーメがある。
健康にいいというので突然ポピュラーになったのだ。グローサリー・ストアに
行けばシータケ、トーフ、ダイコンまである。日本の食べ物はグローバルなの
だ。それにしてもマーサ・ステュアートさん、エダマーメには日本酒が合う、
なんてトンチンカンな事言わないでね。
Have a great day!
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工藤明子
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