1890年9月16日、エルトゥールル号海難事故
オスマン帝国の軍艦「エルトゥールル号」が本州最南端・和歌山県串本町沖で座礁、大破。乗組員600名以上が台風で荒れた大海原に投げ出され、犠牲者は500人超にのぼった。漆黒の闇に広がるおびただしい数の船の破片と遺体・・・。生存者がわずか69名という、日本の海難史上はじめての大規模外国船海難事故となった。

1985年3月19日、テヘラン邦人救出劇
イラン・イラク戦争開始から5年後。突如イラクのフセイン大統領は、イラン領空の全航空機を攻撃対象にする、と発表。イランの在留外国人が次々と出国する中、自国機の乗り入れがない日本人215名は、「自国民優先」を理由に各国航空機に搭乗を拒否され、テヘランに取り残されていた。警告のタイムリミットが迫る中、起きた奇跡とは?