ハノイから行く世界遺産めぐり! 秘境や王朝の遺跡を満喫
ハノイ旅行なら、ぜひ世界遺産を見に行きましょう。代表的なハロン湾をはじめ、王朝時代の遺跡や奇岩群の秘境のタンロン、チャンアン、ホー王朝の城塞など、見どころ満載です。効率的に観光するなら、ツアーを利用するのもポイントです。
ベトナムには2016年現在、世界遺産が8つ登録されています。その内訳は文化遺産が5、自然遺産が2、複合遺産は1とバラエティー豊かです。
これらは中部と北部に4つずつ存在しており、有名なものから登録から間もないものまであるので、いくつか観光してみてはいかがでしょうか。
北部にある世界遺産の「ハロン湾」「タンロン皇城の中心区域」「チャンアンの景観複合体」「ホー王朝(胡王朝)の城塞」は、ハノイからの観光にも最適です。
ベトナムで一番人気の世界遺産と言えば、1994年に登録されたハロン湾でしょう。長い時間をかけて浸食された石灰岩の島々や奇岩が織りなす、神秘的な景観が特徴です。
奥地の鍾乳洞を探検したり、船上で新鮮な海産物をBBQで楽しむなど、さまざまなオプションを組み合わせられるのも魅力です。
ハノイからは車で約3時間半かかるので、クルーズ船に船上泊するツアーがおすすめです。夕日に照らされる奇岩群や満点の星空、朝霧にかすむ幻想的な風景など、天候や時刻によって刻々と変わるハロン湾を楽しめます。
2010年に世界文化遺産に登録されたタンロン皇城は、かつての王朝の城跡です。ハノイには11世紀から19世紀までの間、王朝の都が置かれました。タンロン(昇龍)とはハノイの旧称のことで、この世界遺産には各時代の史跡が残っています。
かつての皇帝の住居は、ベトナム戦争時は共産党軍部の指令本部として使われ、戦時下の極秘会議が行われた「D67の家」も公開されています。爆撃に耐える地下深くに伸びる階段や分厚い鉄の扉など、当時の緊張感が伝わってきます。
観光地の中ではまだまだマイナーな存在ですが、ハノイ中心部からアクセスが良い場所にあるので、訪れてみてはいかがでしょう。
2014年に世界複合遺産として登録された、チャンアンの景観複合体。チャンアン・タムコック・ビックドンなどの風景区で形成され、「陸のハロン湾」とも言われています。
ゆっくり流れる川には浸食された奇岩や洞窟が点在し、あたりに生い茂る水草はまさにベトナムの原風景です。
人気のボートクルーズは、鍾乳石の洞窟くぐり抜けのんびりと渓谷内を周遊します。緑の絶景と小舟が進む静かな水の音…… 癒やされること間違いなしです。
自然の洞窟に造られた見事な洞窟寺院や、千年以上の歴史をもつ古都ホアルーも見どころです。
2011年に世界文化遺産登録されたホー王朝(胡王朝)の城塞は、短命に終わった胡朝時代の遺跡です。
現在では石版をアーチ型に組んだ特徴的な城門と城壁の一部が残っていますが、当時は7メートルもの高さの城壁が南北に約900メートル、東西に約700メートル続いていたそうです。
のどかな水田風景の中に悠々とたたずむ、歴史の流れを感じさせる遺跡です。
これらの世界遺産の観光地へは、数多くの周遊ツアーが出ているので、効率よくめぐりたい場合に利用するとよいでしょう。
現地にはベトナム語のガイドしかいない場合もあるため、日本語で安心して観光したい場合にもツアーへ参加することをおすすめします。
※本記事は2017年6月時点の情報です
更新日:2025/05/01