世界遺産の古都フエで観光するならこんなルート
ベトナム中部にある、ベトナム最後の王朝があった古都フエ。当時の建造物群が世界遺産に登録されており、遺産巡りを目的に訪れる観光客が多くいます。ベトナム統一を果たした王朝と、大きな影響を及ぼしたフランスの影が残るこの街には、ベトナムでもあまり見られない穏やかな時間が流れています。そんなフエのおすすめ観光スポットをまとめて紹介します。日数をかけてゆっくりまわることをおすすめします。
フエは、フォン川を挟んで北側が旧市街、南側が新市街に分かれています。旧市街には世界遺産に登録された王宮や寺院があり、当時の雰囲気を感じられます。
一方の新市街は、外国人観光客が訪れにぎわうエリア。おしゃれなカフェやバー、レストランが並んでいます。郊外にある遺産巡りや伝統工芸品の製作見学なども人気です。
150年以上の長きに渡って栄えた阮朝は、ベトナム最後の王朝です。その王宮は中国式の美しいものでしたが、ベトナム戦争によって破壊された部分が多く、現在は復元が進むものの「負の世界遺産」としての側面も併せ持ちます。
敷地内では3Dで当時の王宮の再現を見ることができ、現在の跡地や復旧工事の様子と合わせて、王宮が歩んだ歴史を感じとれる場所になっています。
世界遺産に登録されているティエンムー寺は1601年に建立されました。支配者の出現を予言した老婆にあやかった、天女伝説の舞台としても有名です。レンガ造りの7層の塔は、圧巻の存在感があります。
境内からの眺めもいいのですが、夜のライトアップされたティエンムー寺も一見の価値があります。ライトがフォン川の水面に映し出されて、船上からの眺めが特に幻想的です。
カイディン帝は、阮朝12代目の皇帝です。ちょうどこの時代は中国からの支配が終わり、フランス統治へと移り変わっていった時期。
その影響を受け、フランス風の華やかな装飾と中国思想の石像が共存する、西洋と東洋の文化が見事に組み合わさった建築物として注目を集めています。
フエ市街の真ん中を流れるのが、フォン川です。ドラゴンボートでのクルーズや、個人のローカルな渡し船に申し込めば、川の北側に立ち並ぶ世界遺産の建造物群や、対岸で対比する人々の生活を垣間見ることができます。
夜になると旧市街やフォン川にかかる橋がライトアップされます。川沿いには露店が並ぶので、クルーズ後には周辺の散策をしてみましょう。
フエから少し離れて、旅の疲れを癒やす温泉ツアーはいかがでしょう。フランス人医師が発見したタインタン温泉は、現在は広大な敷地の中で温泉だけではなくプール、レストランと楽しめる、一大リゾートとなっています。市内からはシャトルバスが運行しています。
ベトナム建国の父であるホー・チ・ミン氏やベトナムの著名人も卒業している由緒正しい学校です。現在も国立の進学校として名が通っています。
赤れんが造りの校舎は、一見の価値あり。授業をしていない時間には、敷地内を通り抜けることもできます。校内は緑も豊かで、ホー・チ・ミン氏の像もあります。
2015年にオープンした伝統工芸の文化センターです。王妃が使ったフェースパウダーや、宮廷茶や宮廷酒などを見たり買ったりできるツアーサーサービス体験しましょう。
体験パートでは、ベトナム農村風景に欠かせないノンラー(わらの帽子)作りもできますよ。
※本記事は2016年11月時点の情報です
更新日:2025/05/01