博物館めぐりで上海を学ぶ! 一般向けからヲタク向けまで
中国古代のコレクションが見られる上海博物館、希少な動物の標本を集めた自然史博物館といった貴重な所蔵品を誇る大型博物館から、公安博物館や銀行博物館、昆虫博物館などユニークな博物館まで。中国の鉄道史がわかる鉄路博物館は、鉄道好き必見!
上海には、さまざまなテーマの博物館が存在しています。そのなかでも代表的なものは、やはり上海博物館です。約12万点の所蔵品を誇り、古代の青銅器や陶磁器、絵画といった中国ならではの貴重な文物を見ることができます。また、2015年に静安彫塑公園内に移転した上海自然博物館は、希少な動物の標本を集めた自然史博物館で、コレクションの多さで知られます。
そのほか、ユニークな博物館としては、公安を題材にした上海公安博物館、上海の金融史が分かる上海銀行博物館、上海昆虫博物館があり、その種類も実にさまざまです。上海鉄路博物館は、約100年前の上海北駅の駅舎を利用した博物館で、中国の鉄道史を学ぶことができます。上海城市歴史発展陳列館は、東方明珠塔のなかにあるので、観光とともにのぞいてみるのもよいでしょう。また、上海は文豪の魯迅(ろじん)が晩年を過ごした地としても知られています。虹口地区の魯迅(ろじん)公園内にある魯迅(ろじん)記念館では、魯迅(ろじん)の原稿や遺品を展示しています。魯迅(ろじん)の功績が分かる貴重な記念館といえるでしょう。
人民広場のなかにあり、円形の建物が印象的な上海博物館。上海を代表する繁華街である南京東路にも近く、地下鉄1、2、8号線の人民広場駅からも徒歩で行けるため、便利な場所にあります。膨大な数のコレクションは、1階から4階までの展示スペースに陳列されており、所蔵品の数はおよそ12万点です。
展示スペースは、それぞれ青銅器、彫塑、陶磁器、絵画、印璽、書法、少数民族工芸、玉器、家具、貨幣などのコーナーに分かれており、古代王朝の青銅器から明朝・清朝時代の家具まで、中国の長い歴史をたどることができます。開館時間は9:00~17:00で、入場は16:00までです。時間に余裕をもって、ゆっくりと見学しましょう。
およそ29万件というコレクションを誇る上海自然博物館は、家族そろって楽しめるスポットです。常設展示では、世界中から集めた標本や模型を展示しており、その数は約1万1,000件にのぼります。なかには、希少な動物や植物の標本もあるのでチェックしましょう。
上海自然博物館は2015年に今の場所に移転オープンしましたが、全体の約7割が新館で新たに公開された標本であり、その注目度の高さがうかがえます。この博物館は、静安彫塑公園のなかにあり、最寄り駅は地下鉄13号線の自然博物館駅です。開館時間は9:00~17:15です。月曜日は休館です。機会を見つけて、ぜひ訪ねてみてください。
更新日:2025/05/01