台東の夏の風物詩 色とりどりの気球が大空に浮かぶ [台湾国際]バルーンフェスティバル(Balloon Festival)

台湾国際バルーンフェスティバルは、台湾の南東部に位置する台東(タイドン)県で、毎年夏に行われるイベントです。早朝と夕方、鹿野郷の高台から次々と気球が飛び立ちます。実はこのイベント、比較的最近始まったものですが、訪れる人は年々増え、今やすっかり人気のイベントとして定着しました。40日間近い長期にわたって行われるので、比較的気軽に参加が可能です。
緑の野山をバックに浮かぶカラフルな気球を見に、台東まで出かけてみませんか。
2019年は【6月29日~8月12日】の期間で開催予定です。

眺めても乗っても楽しい、
台湾国際バルーンフェスティバル

会場は気流が安定した鹿野郷の高台

美しい南国の海と緑の山並みをもつ台東県は、原住民が多く暮らすことでも知られ、豊かな民族文化に触れられるエリア。台湾国際バルーンフェスティバルは、2011年からこの地で行われているイベントです。

会場となっているのは、県政府所在地である台東市の25kmほど北、のどかな田園風景が広がる鹿野郷の高台です。この場所は周囲を高山に囲まれているので風向きが安定しており、気球をはじめとする空のアクティビティに最適だそう。周囲の見晴らしもよく、とても気持ちのいい場所です。

早起きして気球を見に行きましょう

気球が飛ぶのは、風が安定する早朝と夕方のみ。期間中の毎日、午前5時と午後3時に会場で入場チケットを販売します。
毎年国外からも多数の気球が集まるこのイベント、なかにはユニークな形をした気球もあり見ごたえたっぷりです。バーナーで熱された気球が次々に立ち上がり、空に飛び立つのを眺めながら、のんびりと時を過ごせます。

風が強い日は、なかなか気球が飛ばず待つこともあります。夏とはいえ早朝は肌寒い日もあるので、羽織るものを持参するといいでしょう。また、日陰はあまりありませんので、日焼け止めを用意しておきましょう。

気球に乗って大空へ

フェスティバルで飛ばす気球には、乗ることも可能です。
係留フライト(熱氣球繫留體驗)は、ロープで地上につなぎとめた気球に乗って、5~7分間上空に浮かぶ体験。毎日開催されており、予約は不要。当日希望者の列に並びます。
また、気球に乗っての自由飛行(熱氣球自由飛空中遊覽)も可能です。こちらも毎日行われていますが、事前の予約が必要です。この機会に気球に乗って、大空から台東の自然を見下ろすのも、きっといい記念になるでしょう。

火が灯った気球をバックに幻想的なコンサート

フェスティバル期間中の夜を中心に、6回ほどにわたり台東県の異なる郡(郷)でコンサートが行われます。会場にはバーナーに点火した状態の気球が並び、まるでちょうちんのように灯る様子が幻想的。
コンサートが開催されるのは、開会式、閉会式のほか、期間中週に一度のペース。あらかじめスケジュールと会場の場所をしっかり確認しておいてから訪れましょう。なお、夜ではなく朝行われることもあるので注意が必要です。

インフォメーション

台湾国際バルーンフェスティバル(臺灣國際熱氣球嘉年華)
交通:
飛行機の場合、台北松山空港から台東空港まで所要約1時間。台東空港からはタクシーで鹿野高台まで約35分、または市バスを乗り継いで行きます。
鉄道の場合、台鉄台北駅から普悠瑪号で鹿野駅まで所要約4時間。莒光号、自強号も運行しており、フェスティバル期間中はすべての列車が鹿野に停車します。鹿野駅からフェスティバル会場の鹿野高台まではタクシーで約15分。またはバス縦谷鹿野線で約20分。
HP:http://balloontaiwan.taitung.gov.tw/
気球の自由飛行予約先
・天際航空
電話:089-552233
HP:http://www.skyrainbow.com.tw/about_skyrainbow.php