年中暖かく、でも蒸し暑い!? ケアンズの気候とベストシーズン
オーストラリアのケアンズは乾季と雨季を持つ熱帯モンスーン気候に属し、南半球にあるため季節が日本と異なります。観光のベストシーズンや紫外線(UV)対策をチェックして、海、山でのアウトドアや各種アクティビティに役立てましょう。
赤道に近いケアンズは熱帯モンスーン気候に属し、年間を通して高温多湿です。また、日本と逆の季節にあたるため、気候の特徴を知り、訪問時期や目的に合わせて衣服や持ち物の準備をしましょう。
オーストラリアの北東に位置するケアンズは、赤道に近い湾岸都市で、熱帯モンスーン気候のため乾季と雨季が存在します。季節は日本と逆で、冬(乾季)は6月~11月頃まで、夏(雨季)は12月~5月頃までに大きく分けられます。
また、ケアンズ周辺はオーストラリアで最も湿度が高い地域で、年間を通して高温多湿です。
乾季である冬は、6月~11月頃まで。温暖で湿度が低く、空気が乾燥する時期です。8月前後にもっとも気温が下がりますが、日中は比較的暖かく、日によっては海やプール泳ぐことも可能です。
日中と夜間の気温差が大きく、最低気温は20度を下回りますが、日本の冬とは違い、上着を1枚重ねる程度で過ごせます。
雨季である夏は、12月~5月頃。日中は強い日差しがあり、湿度も高い期間です。平均気温は30度を超え、もっとも暑い1月頃は、日によって40度を超えることもあります。年間降水量のほとんどがこの時期に集中し、夜間と朝方のスコールや台風(サイクロン)により、激しい雨が降ることもあります。
一年を通じ晴れた日が多いケアンズですが、目的のアクティビティや観光スポットによってベストシーズンが異なります。
街中より郊外への観光が中心となるため、海やプール、山や森林への観光など、ねらいのアクティビティを踏まえ検討しましょう。また、過ごしやすい乾季と、真夏日が続く雨季のどちらに訪問するかで目的を決めてもよいでしょう。
グレートバリアリーフでのアクティビティや水遊びがメインなら、雨季(夏)の4~5月上旬か、乾季(冬)終盤の10~11月中旬がおすすめです。また、ケアンズの街の近隣に泳げるビーチはありませんが、市内から発着するバスや車で行けるビーチが多数存在しています。
11月~4月の間はクラゲが多数発生するため、ホテルのプールや市内の人工プール、エスプラネード・ラグーンで泳ぎましょう。
世界遺産の熱帯雨林、ゴンドワナ多雨林群や高地にあるキュランダ村など、山や森林へ出かける場合は、4月~12月がおすすめです。雨季(夏)のうち、降水量が多い1~3月はスコールや台風(サイクロン)の影響で、交通手段が利用できないこともあります。
乾季は夕方以降の寒さ対策、雨季は暑さと紫外線対策などを中心に、ケアンズの気候に合わせた服装と設備を整えておきましょう。
ケアンズ旅行では紫外線(UV)予防は欠かせません。夏季は直射日光の当たる場所に15分程いただけでも、日焼けによる炎症が起こる可能性があります。紫外線がもっとも強くなる日中はもちろん、曇りの日でも対策と予防が必要です。
基本的な予防方法として、以下が挙げられます。
・外出時は帽子とサングラスを着用し、日光が直接顔や首に当たるのを避ける
・海水浴やプールで過ごすときも、ラッシュガードなどを着用して日焼けを防ぐ
・耐水性の日焼け止めを定期的に塗る
・建物や木々の影のある場所など、できるだけ日陰で過ごす
紫外線情報は、紫外線の強さを表す「UVインデックス」情報をインターネットで見ることができます。UVインデックスは、紫外線が人体に及ぼす影響度を分かりやすく示すために、0~13+の数字で表した指標です。日本では気象庁が提供しており、気象庁が情報を提供している天気予報サイトなどで紹介されています。
現地での紫外線情報は、オーストラリア政府が発行しているサン・スマートUVアラート(SunSmart UV Alert)を参照しましょう。ケアンズの新聞の天気予報欄や、気象局Webサイトに掲載されており、1日のうち注意が必要な時間帯を確認できます。暑さによる脱水症状を引き起こさないよう、滞在中はこまめに水分補給しながら過ごしましょう。
Cairns Ultraviolet (UV) Index Forecast Graph - Bureau of Meteorology
※本記事は2017年6月時点の情報です
更新日:2025/05/03