イギリスの代表的民族衣装!スコットランドのキルト
キルトはスコットランドの男性が着用していた伝統衣装で、現在では女性用の「キルト・スカート」も多く流通しています。元々は家紋だった由緒正しいタータンは、現在でも専門機関によって厳しく管理されています。お土産用のキルトはリーズナブルな価格ですが、伝統あるブランド品を選んでもきっと満足できるでしょう。
スコットランドの伝統といえば、スカートのようにキルトを巻いてバグパイプ、というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。男性がはく衣装のキルトは、スコットランドでは現在でも正装として親しまれている伝統衣装です。
スコットランドの伝統衣装であるキルトは、かつて男性中心に着用するものでした。タータン柄のウール生地を腰に巻き付けるもので、昔は一枚布を巻き付けてピンで留めていましたが、現在ではプリーツ部分が縫い合わされたスカート状のものが多く流通しています。
かつては男性用の衣装だったキルトですが、現在は女性でも着られるようになっています。ただし女性用のキルトは「キルト・スカート」と呼ばれ、男性用のものとは区別されています。女性用もタータン柄のウール生地がメインですが、巻いた布は左で留める形状になっています。
タータンとは厳密には柄の名前ではなく、柄によって表される家紋を意味しています。氏族全員が着用するタータンや、ひとつの家族や個人のみが着用できるタータン、スポーツ時に着用するタータンなど、さまざまな種類が用意されています。現在のイギリスではタータンは登録制になっており、由緒正しい氏族のタータンからファッション用のデザインされたタータンまで、世界中のデザインが管理されています。
スコットランドで古くから続く老舗メーカーのひとつが、19世紀から続くLochcarron社です。自社製の高級生地を使い、ハンドメイドでキルトを仕上げています。またKinloch Anderson社も19世紀以来の老舗です。どちらも伝統的なキルトだけでなく、ストールなどのカジュアル小物も製造しているため、お土産としてもおすすめです。
観光客向けのお土産用のキルトは、カジュアルなもので40ポンド前後。本格的な高級キルトをオーダーするなら、300ポンドは必要です。
スコットランドの伝統衣装であるキルトは、男性が着用する正装として受け継がれてきました。現在では女性も着られる他、観光客でも手に入れやすいカジュアルなキルトも販売されています。キルトを通してスコットランドの伝統文化に触れてみましょう。
※本記事は2017年4月時点の情報です
更新日:2021/02/26