クロアチア最大の貿易都市リエカへの旅
クロアチア最大の貿易都市であり、国際的なカーニバルでも有名なリエカは、物流拠点という都市としての顔も持っています。気候は1年を通して温暖で、街にはローマ時代の古い遺跡も残ります。バス網が発達していることから、周辺へのアクセスも良好です。
アドリア海に面するクロアチア有数の港町リエカ。長い歴史の中でローマなどさまざまなあるじを受け入れてきた街は、現在ではクロアチアでも発達した港湾都市として、経済や文化で地域をリードしています。交通拠点としても機能しており、国内外へ向かうバスターミナルはとても使いやすくなっています。
アドリア海に面するリエカは、クロアチア最大の貿易港を持つ港町。物流の重要拠点であるばかりでなく、世界で第3位の規模を誇るカーニバル「リエカ・カーニバル」が開催されることでも有名です。毎年1月から2月にかけて開催されるカーニバルは中世から続くもので、国際的にも知名度が高く、世界中から観光客が集まります。最大の見ものは、とにかく派手な国際仮装パレードでしょう。観光客を含め、10万人以上の人手であふれかえります。
この時期は近郊もお祭りシーズン、コンサートやお芝居がめじろ押しです。宿泊先は早めに手配しておきたいところです。
リエカはそれほど気温差がなく、1年を通して穏やかな気候も魅力のひとつです。近代的で新しい街並みの中に古い遺跡がある、というギャップも見どころのひとつです。古い街並みにはローマ時代の門も残っていて、近代的な街並みと歴史的建造物のコントラストが、リエカの風情をよく表します。
街のシンボルと言えば、17世紀につくられた時計塔でしょう。再建にマリア・テレジアが大きく関わったため、ハプスブルク家を象徴する黄色で塗られています。建物を飾る彫刻もすばらしく、街のシンボルとしてとても目立つランドマークです。
リエカではとても有名なモルチッチをお土産に選びましょう。黒人男性をモチーフにしたアクセサリーで、アドリア海を旅した船乗りたちが身につけていたことから、幸運のお守りとして愛されるようになったのだそうです。ターバンを身につけた姿は、カーニバルの仮装でも定番メニューです。
リエカは近隣の貿易拠点でありながらカーニバルも有名で、生活と文化の中心的存在でもあります。アドリア海の美しい景色とともに、世界有数のカーニバルを楽しむという貴重な経験ができます。
※本記事は2017年4月時点の情報です
更新日:2025/05/02