カンボジアで遺跡をめぐる! ここにいけば間違いないスポット3つ
世界遺産にも登録されているカンボジアのアンコール・ワット遺跡群、映画のモデルにもなったベンメリア、クメール美術の最高峰と讃えられるヒンズー教寺院バンテアイ・スレイ。エキゾチックでミステリアスな遺跡は、ぜひ見ておきたいもののひとつです。
世界遺産にも登録されている有名な遺跡、アンコール・ワット遺跡群。カンボジアといえばアンコール・ワット、というイメージの人も多いのではないでしょうか。
このアンコール・ワットは12世紀ごろに30年ほどかけて造営された世界最大級の石の寺院で、創建者であるスーリヤバルマン2世の墳墓でもあったとされています。
広さは東西1.5キロメートル、南北1.3キロメートルあり、奈良の平城京に匹敵するほどです。外側から中心に向かって第一回廊、第二回廊、第三回廊、中央祠堂(しどう)と続き、中央を頂点にピラミッドのような形になっています。
特に日の出と日没の時間帯は息をのむような美しさです。また、回廊を埋め尽くす内部の浮き彫りも魅力のひとつです。
ヒンズー教の神話を題材にしており、特にラーマーヤナ、マハーバーラタ、乳海攪拌(かくはん)、天国と地獄が有名です。アクセスはシェムリアップの中心地から車で20分ほどです。
映画のモデルになったとされているベンメリア。ベンは池、メリアは花束を意味しています。建物はアンコール・ワットより20年ほど前の11世紀末から12世紀初頭ごろに建てられたといわれています。
建物の倒壊が進んでいたものの、野生のトラやゾウが頻繁に出没していたため修復が進まずにこのような姿になりました。苔が生え、木々が生い茂り、廃墟のようになったこの遺跡は、人々を不思議な世界に迷い込んだかのような気分にさせます。
シェムリアップから車をチャーターして1時間半ほどです。舗装されていない道が続くため、バイクよりタクシーのチャーターがおすすめです。
10世紀ごろにヒンズー教寺院として建立されたバンテアイ・スレイ。紅色砂岩とラテライトで造られており、クメール美術の最高峰ともいわれる美しい精緻な彫刻は必見です。なかでも天女のレリーフは東洋のモナリザとうたわれており、その気品が漂う豊満な姿が多くの観光客をひきつけています。
ほかにもヒンズー教神話の彫刻が多く、さまざまな神のレリーフが刻まれています。また、植民地時代にフランス人作家、アンドレーマルローが盗掘しようとしたエピソードが有名です。アクセスはシェムリアップから北へ一時間程度です。
更新日:2025/05/03