上海の治安は良い? 悪い? 犯罪を防ぐために知っておくべきこと
上海の治安は中国国内では比較的良いとされています。しかしながら、スリや詐欺の被害は多々報告されているため、旅行中は決して気を緩めず、貴重品などの持ち物は常に身近に携帯するようにしてください。また万が一に備えて緊急連絡先をメモしておくようにしましょう。
上海では、外国人が居住している地区や観光スポット周辺の治安状況は、比較的安定しているといわれています(2017年9月現在)。
とはいえ、世界中から多くの人が訪れる人気の観光地であり、予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。また、社会情勢の変化によって治安が悪化したりすることも。
旅行中は、日本ではなく海外にいるという意識を常に持ち、訪れる地の情報収集は欠かさないようにしましょう。
上海を訪れた観光客が被害に遭うトラブルで、もっとも多いのがスリや置引です。特に、多くの人が集まる観光スポットや繁華街、地下鉄などでは、手荷物に十分気をつけましょう。数人のグループや子どもを使ったスリ集団による被害も多発しています。
続いて多い犯罪が、ひったくりや強盗です。走ってきたバイクに道路側からかばんをひったくられたり、タクシーに乗車中、開いていた窓からスマートフォンを奪われたりする事例もあります。
犯罪に巻き込まれないためには、自分の身は自分で守るという意志と心構えが必要です。スリの対策としては、手荷物から目を離さないことが大前提、ズボンのポケットやリュックサックに貴重品を入れるのは避けましょう。手荷物を複数箇所に分けて持つことも、被害を最小限にする一つの手です。
また、見知らぬ人や怪しい人から話しかけられた場合、何を言われても相手にせず、無視することもトラブルに遭わないためのポイント。夜道の一人歩き、夜間のATM利用などは控えましょう。また、ガイドブックを開きながら歩くなど、いかにも観光客という言動は控えた方が安心です。
上海市内の中でも、特に犯罪が多発する場所がいくつかあります。事前にチェックをし、訪れる際は十分に注意しましょう。
観光客が多く集まる場所は、必然的にスリなどの犯罪も多いエリアとなります。多くの旅行者が利用する上海駅では、偽警察官による強盗事件も報告されています。
また、オフィスビルなどが密集する東昌路駅周辺は、にぎやかな昼間と一転して夜になると人通りが少なくなるため、一人歩きを狙ったスリや強盗が多発しています。
夜の一人歩きはもちろん、日が落ちてからの通行は極力避けるようにしましょう。
南京東路は有名な観光エリアですが、旅行者を狙ったスリや詐欺が多発しています。ショッピングスポットでもあるため、支払いの際は財布を目立たないように出すよう心がけましょう。
かばんのファスナーが閉まっているか常に確認するなど、十二分に注意を払ってください。
観光スポットとして人気の外灘ですが、集まってくる人を狙ってスリや物乞いも多いのが現状です。
とくに夜は夜景を楽しみにやってくる人々で混雑するため、スリやひったくりの温床に。貴重品はしっかりと体に寄せ、暗い通りには近づかないようにしてください。
「シャッターを押してほしい」と声をかけられ、仲良くなった後、中国茶を高価な値段で買わされるという日本人を狙った詐欺トラブルも発生しています。
その他、絵画などの美術品を売りつける手口の詐欺なども報告されていますので、十分注意しましょう。
高額の茶葉を買わせる詐欺トラブルは、豫園界隈だけでなく、外灘など他の観光スポットでも多くなっています。「写真を撮ってほしい」と近づいてくる現地の人がいたら要注意です。
高級ホテルやデパート、レストランの周辺では、物乞いが寄ってくることがあります。中には、子どもに物乞いをさせて情に訴え、犯罪に巻き込もうとするケースも。
相手が子どもといえども決して気を緩めず、見知らぬ人からの接触は毅然(きぜん)とした態度で無視をするのがおすすめです。
どれだけ注意していても、何かのトラブルに巻き込まれてしまう可能性はあります。なんらかの事故や犯罪に遭った場合、すぐに公安局(最寄りの派出所)に被害を届け出ましょう。
届出書が受理された後、受理票などの書類を持って、大使館や総領事館へ連絡します。
もしものときのため、以下の緊急連絡先を控えておきましょう。
※本記事は2017年10月時点の情報です
更新日:2025/06/16