クリスマスシーズンのヨーロッパは街中にイルミネーションや装飾が溢れていて、祝福ムードいっぱい。
街の人々も1ヶ月以上の長い時間をかけて、家中の装飾をしたり、ツリーやプレゼントにお菓子の準備をします。
特にドイツでは各地で開かれているクリスマスマーケットが見ものです。
世界中から訪れる観光客や、クリスマスの準備をする地元の人々で賑わっています。暖かな雰囲気と賑やかさであふれたこの季節、ヨーロッパへ行くならぜひドイツを訪れてみましょう。
胸を躍らせながらこつこつと準備をする1ヶ月クリスマス一色のマーケット
11月末頃から、気分はクリスマスにキラキラと輝くクリスマスの市場
日本ではクリスマスマーケットの名前で知られるこの市場は、ドイツでは「Weihnachtsmarkt(ヴァイナハツマルクト)」と表記されています。ヴァイナハツはクリスマスを、マルクトは市場を表し、11月下旬からクリスマスイブまでの約一か月間、毎日開催されています。
主要都市から小さな街までの様々な場所でこのクリスマスマーケットが開かれ、週末は地元の人や観光客が訪れます。家の中に飾るクリスマスツリーの装飾品や、家の外を飾るライトやオーナメント、またクリスマスにいただくお菓子やプレゼントなどを求める人達で賑わいます。
子どもも大人も魅了される屋台がいっぱい気持ちがほころぶそぞろ歩き
クリスマスマーケットのシンボルは、巨大なクリスマスツリーや、クリスマスタワー。
タワーは市場のほぼ中心部に据えられる高い塔。この期間だけに据えられる特別なもので、キリストの生誕が描かれていたり、天使が描かれていたりと様々な装飾で彩られています。
更に周辺の建物もクリスマス仕様にライトアップされて、とても華やか。
市場にはクリスマス関連のお店のほか飲食の夜店も多く、ついつい目移りしてしまいます。
小さなお子様向けの臨時設営のメリーゴーランドや観覧車など、ミニ遊園地も大人気です。
クリスマスマーケット名物を手にマーケットを散策
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スパイスいっぱいレープクーヘン
レープクーヘンとは、ドイツの独特な焼き菓子で海外のクリスマス絵本などに見られるクッキーのような飾り(オーナメント)のこと。アメリカなどで知られるジンジャーブレッドのように生姜を使ったものも多く、主にたくさんの香辛料が入ることが特徴です。飾りとしても使うため、日持ちさせるための知恵が活かされています。
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グリューワインで体をあたためよう
グリューワインと呼ばれるホットワイン。赤ワインをベースに、こちらにも香辛料がたっぷり。かじかむクリスマスマーケットを身体の中から温めてくれるのみのもです。デポジット料金を払えばカップは持ち帰りもOK!
お子様用には暖かいジュースのキンダープンシュもありますよ! -
焼きたてソーセージにかぶりつく!
ドイツに来たなら欠かせないグルメのひとつがソーセージ!クリスマスマーケットには、あちこちにジュウジュウと音を立て香ばしい匂いを漂わせる鉄板焼き屋台が並びます。
ハーブ入り、血入り、燻製、と様々な種類のソーセージが売られているので、お気に入りの味を見つけましょう。
少しずつ特色があるドイツ各地のクリスマスマーケット行ってみたい、各地のクリスマス
ドイツ全域で見られるクリスマスマーケットには地方ごとの特色があります。屋台が賑やかなところも、フードがメインだったり、工芸品がメインだったりと多種多様。クリスマスマーケット以外にも訪れたい名所旧跡を調べながら行き先を検討するのも、楽しい旅の準備の時間です。
ドイツのクリスマスマーケットで、忘れられないようなクリスマスの思い出を作りましょう。
大都市にも小さな村にも、マーケットが
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ベルリン
ドイツ国内でもいちはやく11月23日から開催される予定なのが、ベルリンのクリスマスマーケット。市内中心部だけでも重数カ所でマーケットが展開されるので、あちこち見て歩くのも楽しそう。
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ミュンヘン
ミュンヘンといえばビールの街といわれ、9〜10月に開催されるオクトーバーフェストが有名ですが、リスマスマーケットも盛大に行われます。こちらは、豪奢な仕掛け時計が見どころの市庁舎前で開催されます。
メイン会場のマリエン広場には高さ30mにもなるツリーが飾られ、大都市ならではの活気あふれるクリスマス市が楽しめます。
近隣の名所であるノイシュヴァンシュタイン城への観光と合わせて楽しむ旅が可能です。
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フランクフルト
お菓子の家のようなクラシカルな建物に、広場の木々に照明が灯るノスタルジックなクリスマスマーケットが見られるフランクフルト。素朴なぬくもりのあるオーナメントなどが人気です。
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ドレスデン
ドイツで最も古いクリスマスマーケットと言われているのがドレスデンで開催されるマーケット。
高い塔の形をした幻想的で巨大なクリスマスタワー(ピラミッドとも呼ばれます)とツリーが見られるのは、メイン会場のアルトマルクト広場。
クリスマスマーケット開催期間中には、2〜3トンもある名物シュトレンが街中をパレードするシュトレン祭も行われ、世界中の観光客を魅了しています。
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シュトゥットガルト
ドイツを代表する工業都市シュトゥットガルトも、この時期はすっかりクリスマス一色にそまります。シュトゥットガルトのクリスマスマーケットは世界最大級と言われ、訪れる人の数も多く、大変な賑わいをみせます。
会場のマルクト広場やシラー広場の屋台の数は250以上とも言われます。
様々な屋台があるクリスマスマーケットですが、こちらは樅の木の枝で飾られた庇が多く見受けられるのが特徴。色々なフード屋台やオーナメントが並ぶので、目移りしてしまいそう。 -
ニュルンベルク
バイエルン州の第二の都市、ニュルンベルクで行われるクリスマスマーケットは、ドイツで一番有名で美しいクリスマスマーケットと呼ばれています。クリスキントと呼ばれる幼いキリストを模した天使の姿の少女が街へ降り立ち、クリスマスを告げるシーンは見どころのひとつ。
メイン会場の中央広場をはじめとする各会場は、世界中からの観光客であふれかえります。この地域は玩具が名産で、クリスマスの飾りにぴったりな木の人形などをたくさん目にすることができます。
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ローデンブルク
中世の街並みを守り続けているローテンブルクは、「中世の宝石箱」と呼ばれるほど美しい街。日本からの観光客にも人気です。街の中心であるマルクト広場をメイン会場として開催されるクリスマスマーケットは雰囲気満点!一年中クリスマスグッズを販売するお店もあり、期間前からクリスマス気分を盛り上げてくれます。
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ケルン
ケルンのクリスマスマーケットはとても賑やか。なんと、6か所も場所で開かれているのです。街を歩けばクリスマスイルミネーションとマーケットばかりなので、まるで街中がクリスマスマーケットのよう。
中でも、ケルン大聖堂の目の前で実施されるものは特に人気です。
場所はケルン中央駅の正面とアクセスも良いので、ここからクリスマスマーケット巡りを始めて、はしごするのも楽しいです。
PICK UP!コレクションに、おみやげに。おすすめの「スノードーム」
クリスマスマーケットに必ず置いてあるお土産の一つが「スノードーム」。観光地で定番のこのお土産は、数ユーロ程度から手に入る気軽なアイテム。ただし都市や市場によって種類がとても豊富、同じものに出会える確率はそう高くはありません。気になるものを見つけたら思い切ってすぐにゲットしてしまいましょう!
帰国後、お家で並べれば旅の思い出も一層広がることまちがいなしです。
※2015年8月現在の情報です、現地事情により内容が異なる場合がございますので、ご了承ください