カナダの動物たちと出会う! 極上の大自然体験に出かけよう
カナダにはグリズリーベアやエルク、シロフクロウなど、多様な野生動物が生息しています。野生動物や自然を保護するための国立公園も数多くあり、サファリ・ツアーに参加すると、カナダの雄大な風景のもとに暮らす生き物の姿を見ることができます。
広い国土を持つカナダでは、地域によって遭遇する野生動物も異なります。特にカナディアン・ロッキー周辺は、バイソンやエルク、オオカミ、ビーバー、クマなど自然動物が観察できるポイントです。
北極圏地方を訪れると、ジャコウウシやセイウチ、北極キツネ、シロクマなどに出会える可能性があります。
動物たちに出会う方法はハイキングが一般的です。道中は、見たい動物に会えなかったり危険性の高い野生動物に遭遇したりする可能性があるため、旅行会社が主催するハイキングやトレイル・ツアーに参加しましょう。
各国立公園でも、ガイド付きのツアーやキャンプを催行しているため、スケジュールに合わせて検討しましょう。
カナダに生息するクマの中で最も知られているのが、遡上(そじょう)するサケを捕まえて食べることで有名なグリズリーベアです。
カナディアン・ロッキー全域の森林限界線近くで生息しており、出没時期は5~7月頃。カナダ最西端にある港町プリンス・ルパートから出発するツアーに参加して、ベア・ウォッチングに出かけましょう。
ボートに乗って水上から観察するものや専門ガイドと一緒に陸路でいくツアーなど、カナダならではの自然体験ができます。
大型のシカの仲間で、オスは木の枝のような大きな角をもちます。カナディアン・ロッキーのジャスパー国立公園やバンフ国立公園、時には街中にも姿を現します。体長2~3メートル、高さ1.5メートルほどと巨大な上、気性が荒く観察には注意が必要です。
カナダに生息するヘラジカは、別名「ムース」と呼ばれており、長い顔と足が特徴です。体長約3メートル、高さ約2メートルで、シカ類中最大。オスは手のひら状に伸びる巨大の角をもちます。
木の枝が好物で、特徴である長い顔と足を利用して木の高いところの枝を食べる姿に出会えるかもしれません。
映画「ハリーポッター」でも知られるシロフクロウは、バンクーバー南部バウンダリー・ベイで見ることができます。夜行性で昼間は寝ているため、餌を求めて活動的になる夕方以降に訪れるといいでしょう。飛来時期は12~3月頃です。
シャチは3~25頭の家族単位の群れで行動しており、運が良ければ空中を舞うアクロバットな泳ぎを見せてくれます。アザラシやクジラを襲うシャチもいますが、ブリティッシュコロンビア州西海岸にいるものは、サケなどの魚を餌としています。
ホエール・ウォッチングのシーズンは4月から10月頃までですが、6月から9月がシーズンのピーク。ピーク時期は、クジラとシャチを高確率で見ることができます。
さまざまな動物たちとの出会いはカナダ旅行の楽しみの一つですが、危険性の高い動物と出会う可能性やそのリスクについても知っておく必要があります。
旅行中に遭遇する確率がもっとも高いエルクは発情期を迎える9~10月は気性が荒くなっているため、特に注意しましょう。国立公園では、エルクとは約30メートルの距離を保つことを推奨しています。
※本記事は2017年10月時点の情報です
更新日:2025/05/01