【ドイツの高速道路・アウトバーン】スピード制限がないって本当?
ドイツのアウトバーンは、長い歴史を持つ高速道路です。無料でスピード制限がないなどのメリットで、都市を移動しながら旅行をしたい人にはとても便利です。
国が変われば自動車の制限速度も変わります。ドイツの高速道路アウトバーンは、100キロ以上のスピードを出すのは当たり前。ドイツ旅行に、ぜひアウトバーンを利用してみてください。
アウトバーンの歴史は古く、20世紀初頭にまでさかのぼります。その頃は自動車が普及し始めた頃で、自動車用の道路もまだまだ少ない時代。原形とも言われる1921年完成の9キロの直線道路アヴスをきっかけに、各地で自動車専用道路の建設が始まります。
世界恐慌の後、ナチスはアウトバーンの建設を推奨し、道路は瞬く間に伸びていきます。第二次世界大戦までに総延長は3860キロメートルに達し、大戦中は軍用にも転用され、航空機の滑走路としても使われます。
現在のアウトバーンはドイツ国内だけではなく、隣国の道路にも接続しています。そのためレンタカーを借りれば、ドイツ以外の国にも気軽に行くことが可能です。しかし、例えばスイスでは、時速120キロメートルまでしかスピードを出せません。そのためドイツ国内の感覚でアクセルを踏んでいると、スピード違反になってしまいます。
アウトバーンには速度制限区間と、無制限区間があります。無制限区間はその名の通り、スピード制限がありませんが、大型トラックやトレーラーなどの車両には速度制限が設定されています。また郊外の交通量が少ないところ以外では、速度制限区間となっているところも多くあり、最近は都市部を中心に増えてきているので注意が必要です。
アウトバーンは通行料金がかからず、道路の維持管理費はガソリンなどの税金から賄われていますが、外国からのトラックなども頻繁に通るため、1995年から大型トラックのみ有料となりました。この動きは他の車両にも広まることが決定していて、現在は対象車についての検討が行われており、ドイツ政府の決定に注目が集まります。
車の運転が好きな人は、ぜひレンタカーを借りてドイツのアウトバーンを体験してみましょう。日本では考えられないくらいのスピードで走行することができます。右側通行など日本とは違う交通ルールがあるので、安全にはくれぐれも注意してください。
※本記事は2017年1月時点の情報です
更新日:2025/05/03