ドイツ・アーヘンの魅力に迫る! ヨーロッパ史上もっとも重要な街
アーヘンはローマ帝国の首都として栄え、アーヘン大聖堂にはカール大帝が眠っていることでも知られています。市内にはたくさんの温泉が湧き出ていて、博物館やカジノなど見どころが満載です。
日本ではあまり聞きなじみの無いアーヘンですが、ヨーロッパの歴史を語る上では欠かすことのできない重要な街です。ローマ帝国との関係や温泉、カジノなど、知られざるアーヘンの魅力をたっぷりとご紹介していきます。
アーヘンはドイツ西部、オランダやベルギーと国境を接するノルトライン・ヴェストファーレン州に位置しています。ドイツ国内は鉄道が発達しているため、他の都市から訪れる際にも鉄道利用が便利でしょう。
フランクフルトからは約1時間50分、デュッセルドルフからは約1時間半、ケルンからは約30分で到着します。見どころの多い旧市街へは、アーヘン中央駅からは歩いて10分ほど。
中世8世紀頃、フランク王国のカール大帝がアーヘンに王宮を置いたことから、街の歴史は始まります。カール大帝は、現在の西ヨーロッパに安定をもたらしたことで「ヨーロッパの父」と称され、800年にローマ皇帝から帝冠を授けられました。
それからアーヘンが実質的なローマ帝国の首都となり、その後の約600年間、神聖ローマ帝国の皇帝が戴冠式を行った場所としても知られます。
1978年にユネスコの世界遺産に登録されたアーヘン大聖堂は、786年に大聖堂の前身となる教会の建設がスタートし、北部ヨーロッパでは最古の大聖堂と言われています。
内部には息を飲む美しさのステンドグラスからは、何度も増築を重ねさまざまな建築様式を混在させていることが見て取れます。またカール大帝が眠る墓所としても有名です。
アーヘンは古くから温泉街としても知られており、市内にはたくさんの温泉が湧き出ていて、医師の処方箋が必要な温泉から気軽に立ち寄れる温泉まで、その種類はさまざま。中には温泉水を無料で飲める「エリーゼの泉」もあります。他にも、18世紀頃の市民の生活を再現した「クーヴェン博物館」など、見どころ満載です。
その昔の高級保養地での過ごし方と言えば、昼間は温泉、夜はカジノというものだったとか。
その名残でアーヘンにもカジノがあり、毎晩のようににぎわいます。しかしアジアやアメリカのような騒々しさは無く、優雅に楽しむスタイルのカジノです。
※本記事は2017年1月時点の情報です
更新日:2025/05/04