太陽の沈まないフィンランドの貴重な夏を満喫しよう!
フィンランドの夏は白夜の季節で、1日がとても長いのが特徴です。フィンランド人はそんな夏の季節を満喫するといいますが、どのように過ごすことが定番なのでしょう?フィンランドの夏の日差しや気候、服装についてもあわせてご紹介します。
フィンランドは四季がはっきりしていて、厳しい冬が終わると春が訪れますが、実際まだまだ寒い日が続きます。6月の夏至が近づくにつれて温かさも増し、7月をピークに8月の下旬には肌寒くなってきます。そんなあっという間に過ぎていく夏をフィンランド人は太陽の下で満喫するといいます。フィンランド人の夏の楽しみ方をご紹介します。
フィンランドは、寒さが厳しい冬の間は室内で過ごすことが多いため、夏になると自然を目いっぱい楽しみたいと、1日の大半を太陽の下で過ごす人が多くいます。森、湖畔、港と楽しむ自然には困りませんから、ハイキングにカヌーと思い思いの時間を過ごします。
都心部ではマーケットが開催されるほか、音楽フェスティバルやダンスフェスティバルといったイベントが常にどこかで開催されています。夏至が過ぎて夏が来たと思ったら、8月の終わりには肌寒くなってくるので、実質の夏の期間は短いですが、太陽の沈まない白夜で1日を長く感じられるのがフィンランドの夏の特徴です。
真上から太陽が照り付ける真夏は日差しが強く、フィンランドのイメージとはかけ離れているかもしれません。30度を超える日も珍しくなく、紫外線対策は必要ですし、アイスクリームがおいしく感じる季節であることは日本と同じです。ただし、日本と違って湿度が低いので、ジメジメして汗がべたつくことはほとんどありませんから、比較的に過ごしやすい夏といえるでしょう。
フィンランドの夏は沈まない太陽、白夜の季節でもあります。北極圏では場所と時期によっては実際に真夜中の太陽を楽しむことができます。夏至にはフィンランド全域でぼんやりと明るい夜が訪れるので、冬の時間を取り戻すかのように、人々は活動的になります。夜のピクニック、ゴルフ、フェスティバルなど、朝早くから夜遅くまで時間を最大限に使って楽しむことができます。
日が傾いてくると気温も下がってくるので、薄手のジャケットなど羽織れる上着は持っていきたいところです。激しい夕立に見舞われることも多いフィンランドの夏ですが、乾燥しているからすぐに乾くということで、フィンランド人は傘を使わない人が多い傾向にあります。
フィンランドに本格的に夏の到来を知らせるのが、6月に行われる「夏至祭」です。フィンランド人にとっては重要な祝日でもあります。もともとは「コッコ」と呼ばれるかがり火をたき、サウナに入るのが伝統でした。今は夏至祭の前から休日をとり、週末に合わせて海や湖、川の近くのコテージに滞在して、魚釣りやカヌーを楽しむのが定番です。フィンランド中でイベントが行われ、一晩中お祭りが続きます。
夏の期間は短いフィンランドですが、白夜によって1日はとても長いという特徴もあります。夏至祭では夏の到来をお祝いするかの如く、国民をあげて沈まない太陽を楽しみます。夜の太陽の下で、お祭りに出かけたり、自然のなかでのんびり過ごしたり、ここにしかない夏の過ごし方を満喫しましょう。
※本記事は2017年4月時点の情報です
更新日:2025/06/19