フランスの北の玄関リールの街を散策しよう!
フランス北部の街リールは、隣国ベルギーから近いフランドル・フランセーズに位置しています。リールでは美術館などのアート体験やサッカー、のみの市にクリスマスマーケットと飽きることがありません。
パリからTGVで約1時間、隣国ベルギーの首都ブリュッセルからは約40分の距離に位置するリール。歴史息づく美しい街並みが堪能できる場所です。ここではそんなリールの魅力を紹介していきます。
フランス北部の街リールは、ベルギーとの国境ノール県の県庁所在地です。中世の時代にはリール一帯はフランドル伯爵領であったことから、付近一帯を「フランドル・フランセーズ」と呼ぶこともあります。
19世紀より大学を招致してきたリールは、現在でも学生の街として機能しており、他の都市と比べても比較的落ち着いた雰囲気を持っています。そのため基本的な注意を怠らなければ、滞在時の治安はあまり心配しなくてもいいでしょう。
収蔵コレクションの量・質ともに、フランス国内でも屈指の規模を誇る「リール宮殿美術館」。中世から20世紀にかけての絵画や彫刻、陶磁器などが数多く展示されています。1892年に新古典主義の豪華な建築様式で建てられた美術館の建物そのものに加えて、増築されたガラス張りの現代的な建物との対比も見どころです。
2012年に完成した、地元サッカークラブ「LOSCリール・メトロポール」の本拠地「スタッド・ピエール=モロワ」。最大収容人数が5万人を超える巨大スタジアムです。ユーロ2016フランス大会の会場ともなったこのスタジアムは、サッカー以外のスポーツやコンサートにも使用されるので、イベントに合わせて訪れてはいかがでしょう。
毎年9月の最初の週末に、市内全域で開催されるのみの市「リール・ブラッドリー」は、ヨーロッパ各地から多くの人が集まるヨーロッパでも最大規模の市です。
もともと北フランスやベルギー周辺は、アンティークの雑貨や食器などの取引が盛んに行われる地域。その業者が年に1回だけ集まる市と言うこともあり、この週末は100万人以上がリールに訪れます。混雑することも手伝って、お目当ての商品を見つけるには2日間では足りないほどです。
毎年クリスマスシーズンになると、リールの旧市街リオール広場にはさんぜんと輝くクリスマーケットが登場します。会場には大観覧車や移動遊園地、屋台のフランドル地方の名物料理やベルギーワッフル、かわいらしいクリスマス雑貨などが登場します。幻想的なイルミネーションで、訪れる人の心も温めてくれますよ!
観光名所の多いリール旧市街へ徒歩10分程度と言う立地の良さが人気の5つ星ホテル「クラランス ホテル リール」。18世紀に建てられたタウンハウスを改築して使用する、品格あるホテルです。
重厚な歴史ある建物と現代のスタイリッシュなデザインの融合、ふんだんに木を使用した内装、中庭に面した部屋など、リール滞在を快適に過ごせる場所になるでしょう。
リールは古い街並みだけでなく、現代アートも楽しめる街。2〜3年に一度開催される「リール3000」は、国内外から多くのアーティストを招いて開かれるイベントです。このように、いろんなイベントに参加すれば、さらにリールの魅力を感じられるでしょう。
※本記事は2017年3月時点の情報です
更新日:2021/02/28