メルヘンの世界へようこそ!フランスのかわいい街コルマール
木材と石でつくられたカラフルな家並みが残るコルマールは、まるでメルヘンの世界に訪れたようなかわいらしさです。街の中心部を流れる運河からの眺めも美しく、ゴンドラでの川下りもおすすめ観光コースです。ウンターリンデン美術館が所蔵する画家グリューネヴァルトの傑作「イーゼンの祭壇画」も見ものです。
フランス東部のアルザス地方に位置する「コルマール」。日本人にはあまりなじみのない地名かもしれませんが、その街並みの美しさは世界中から多くの観光客が訪れるほど。ここでは、コルマールの美しさやおすすめのスポットをご紹介していきます。
アルザス地方は第二次世界大戦の激戦地だったのですが、コルマールへは奇跡的に戦禍が及ばなかったために、今も中世からルネサンス時代の街並みが残されています。
伝統的な木枠が見られる住居や石造りの建物のカラフルな街並みは、まるでメルヘンの世界に迷い込んだようなかわいらしさです。家々の出窓やバルコニーには美しい花が飾られ、散策するだけで心が癒やされます。
美しい運河沿いの街並みから、「プティット・ヴニーズ」とも呼ばれています。かつては運河周辺に魚市場があり、当時から運河を利用した物資の運搬が行われていて、今も運河沿いに残るパステル調の家々は、ゴンドラでのんびり下りながら楽しむコルマール観光の目玉です。
パリからコルマールへ鉄道で行く場合、TGVを使います。ミュルーズ行きに乗車すればコルマールまで直通で、ストラスブール行きなら1度乗り換えて、コルマールまで到着します。どちらも所要時間は3時間少々かかります。
13世紀に旧ドミニコ派修道院として建てられた建物を利用した「ウンターリンデン美術館」。中世からルネサンス期にかけての絵画や彫刻のコレクションが有名で、フランスでは来館者が常に上位と言う有名な美術館です。
中でも、ドイツ人画家グリューネヴァルトの作品「イーゼンハイムの祭壇画」は西洋宗教芸術の傑作で、世界中から多くの人が見に訪れています。モネなどの近代アートや考古学品、金銀細工なども所蔵し、また中世の趣がそのまま残る中庭も必見です。
昼間のメルヘンの世界から一転、夜になると街中がライトアップされて幻想的な世界に誘われます。メルヘンに歴史と美しさまで兼ね備えた街コルマール。アルザス地方を訪れたらぜひ足を伸ばしてみたい街の一つです。
※本記事は2017年3月時点の情報です
更新日:2021/03/02