【フランス】ブルターニュ地方の美しい街!ヴァンヌを観光
フランスのブルターニュ地方にあるヴァンヌは城塞都市として繁栄した歴史を持ち、今も独特の城壁や石畳の街並みが残る貴重な場所です。見どころのサン・ピエール大聖堂や入り組んだ小道を散策すると、中世の時代にタイムスリップしたような錯覚に陥ります。
ブルターニュ地方と言えばモンサンミッシェルを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。日本人にはあまりなじみのないヴァンヌですが、ヨーロッパでは人気の観光地で、中世の雰囲気が残る街並みが多くの人を魅了しています。ここでは、知られざるヴァンヌの魅力をご紹介していきます!
フランス北西部ブルターニュ地方にあるヴァンヌは、モルビアン湾に面した都市です。モルビアン湾はブルトン語で「小さな海」を意味し、ヴァンヌはモルビアン湾に接するようにつくられた都市です。
今も中世の街並みを残すヴァンヌは、2000年以上もの歴史を誇る街です。かつては城塞都市として栄え、旧市街へは石造りのサン・ヴァンサン門をくぐって入ります。1532年にレンヌに首都が移るまでは、ヴァンヌがブルターニュ公国の首都とされました。1990年にはフランス文化・通信省から「芸術・歴史都市」に指定されています。
ヴァンヌ市中央部にはかつての城壁を再現した広大な公園が整備されており、地元の人も訪れる憩いの場となっています。季節ごとの花が咲き乱れ、園内に流れるマルル川沿いを散策するのも楽しみです。
ヴァンヌの歴史を交えながら庭園を案内してもらえるガイドツアーや、旧市内までガイドが付くツアーも開催されています。
ヴァンヌの城壁から旧市街に入ってすぐの場所に、威圧的に建つサン・ピエール大聖堂と言うゴシック様式建築の教会があります。外観の迫力とは対照的に内部は質素なつくりになっていますが、天井部に美しく輝くステンドグラスは必見です。
ヴァンヌに残る城壁の中でも有名なのが「監獄門」です。かつて聖職者や反革命者などが投獄された建物のため、このような名前が付けられました。歴史的記念物に指定されている貴重なスポットです。
ヴァンヌ駅から徒歩すぐという好立地にありながら、静かに過ごせる4つ星ホテルの「ヴィラ ケラジー ホテル スパ」。部屋は木をふんだんに使用した自然素材でまとめられており、併設のプライベートスパでは旅の疲れを癒やして翌日のエネルギーをチャージできます。
「Le Roscanvec」は、ミシュランの一つ星に輝いたヴァンヌの人気レストランです。地元の新鮮な食材を使用したてつくる料理は創作的なもので、ヴァンヌを訪れたらぜひ食べてみたいものばかりです。ランチメニューは25ユーロから用意があるので、夜は敷居が高いという人にもおすすめです。
他のブルターニュ地方と同じように、ヴァンヌの街中でも看板に2つの言語が表示されているのに気づきます。フランス語とブルターニュ地方独自の言語「ブルトン語」です。話し言葉ではあまり使われなくなりましたが、看板からも歴史を感じることができます。落ち着いた雰囲気のヴァンヌは、旅の途中でゆったり過ごすのに最適の街です。
※本記事は2017年3月時点の情報です
更新日:2025/05/01