【フランス・凱旋門】意外と知られていない楽しみ方とは?
アウステルリッツの戦いの記念碑として建てられたフランス・パリのエトワール凱旋門は、歴史的に価値のある建造物です。シャンゼリゼ通りの西端にあるので、他の観光スポットへのアクセスにも便利です。
フランスの首都パリには、エッフェル塔やシャンゼリゼ通りなど、さまざまな観光名所があります。シャンゼリゼ通りの西の端、シャルル・ド・ゴール広場に建つエトワール凱旋門も、観光客に人気のスポットです。
パリ観光の中心になるシャンゼリゼ通りの、西端にあるエトワール凱旋門。シャンゼリゼ通りはおよそ2キロの長さがあるので、通りの東側にあるコンコルド広場から歩いても30分程度で到着します。
エトワール凱旋門は、1805年にフランスが勝利したアウステルリッツの戦いを記念して建てられました。戦勝の翌年から建設が始められ、完成まで約30年を要しました。その後、第二次世界大戦中にパリがナチス・ドイツによって陥落したときは、ドイツ国旗が翻ったという歴史もあります。
パリには「パリのセーヌ河岸」として世界遺産に登録される建造物がいくつかありますが、これにはエトワール凱旋門は含まれていません。シャンゼリゼ通りまで登録されているにもかかわらず外れた理由としては、周りを自動車が行き交い景観を損なうと判断されたため、という説もあるようです。
意外と知られていませんが、実はエトワール凱旋門は上ることができます。入り口は地下にあり、その先にある急ならせん階段で、上まで行けるようになっているのです。
高さ約50メートル、パリでここより高い建物はエッフェル塔など数える程度のため、その眺めはそう快です。足元のシャンゼリゼ通りや、モンマルトルの丘も見渡せます。なお近年はエレベーターも設置されたので、自信の無い方はこちらへどうぞ。
エトワール凱旋門を楽しんだら、今度はシャンゼリゼ通りの東にあるコンコルド広場を訪ねましょう。コンコルド広場はその昔「革命広場」と呼ばれていた歴史がありますが、調和を意味する「コンコルド」にちなんで現在の名称となりました。広場の中心部には、エジプトのルクソール神殿から運ばれたオベリスク(記念碑)が置かれています。
コンコルド広場の先にあるチュイルリー公園には、もうひとつの凱旋門であるカルーゼル凱旋門が建っています。エトワール凱旋門よりも小ぶりのこの門は、ナポレオンが最初に建てた元祖凱旋門です。ぜひ、ふたつの凱旋門で記念写真を撮りましょう。
※本記事は2017年3月時点の情報です
更新日:2025/05/02