【イタリア世界遺産】世界一美しいと称される「アマルフィ海岸」の魅力
ヘラクレスが愛する妖精のために探し出したというアマルフィ海岸。近隣の小さな街へ足を運んでみたり、リモンチェッロや魚介料理に舌鼓を打ったりと、アマルフィの魅力があなたをとりこにするでしょう。
世界一美しいといわれ、1997年にユネスコの世界遺産に登録されたアマルフィ海岸。日本でも映画「アマルフィ 女神の報酬」のロケ地として、その美しさが話題となりました。今回はそんな一度見たら忘れられない美しさを誇る、アマルフィの魅力をお伝えしましょう。
「アマルフィ」という名前もなんだかオシャレですよね。実はギリシア神話に登場する英雄ヘラクレスが愛した妖精の名前からきている、といわれています。
ヘラクレスと彼が愛した妖精アマルフィは仲睦まじく暮らしていたのですが、ある日突然アマルフィが命を落としてしまいます。その死を深く嘆き悲しんだヘラクレスが世界一美しい海岸を見つけ、そこに彼女を葬ったのです。
妖精が眠るという伝説だけでなく、さらにアマルフィはその可愛らしい街並みにも高い人気を誇ります。
大きな階段を上った先にある大聖堂は、アマルフィのシンボルとも呼べる教会です。アマルフィは東洋と西洋、キリスト教とイスラム教が出会う場所といわれ、街並みは白い壁と狭い路地が特徴的。階段だらけの迷路のような街並みを、ゆっくり散策しながら楽しみましょう。
世界遺産のアマルフィ海岸には、他にも100を超える小さな街や集落が存在します。
バスで40分ほどの場所にあるポジターノ(POSITANO)は、イタリアではアマルフィと人気を二分するほどの高級リゾート地。標高約350mと小高い丘の上にあるラヴェッロ(RAVELLO)は、毎年初夏から秋口にかけて野外音楽祭が行われる「音楽の町」として知られます。
アマルフィの特産物は、南イタリアの伝統的なレモンを用いたリキュール、リモンチェッロ(Limoncello)です。アマルフィ産のレモンは、着色料、香料、保存料を一切使用しておらず、レモンの芳醇な香りが漂います。地元でとれた魚介料理も絶品!
ナポリから約50キロという位置にあるアマルフィ海岸へは、バス以外にも船で行く方法があります。ナポリやソレントからバスで向かう場合、途中にポジターノがあるので途中下車してみてはいかがでしょうか?
また、船でナポリからカプリ島、ポジターノと周遊してアマルフィまで行くのもオススメです。船の上から見ると、また違った景色を見ることができるでしょう。
他にもプライアーノ(Praiano)、ミノーリ(Minori)、ヴィエトリ・スル・マーレ(Vietri sul Mare)といった近隣の街も、とても魅力的なものばかり。1泊では楽しみきれないので、余裕があるならば数日滞在してみてください。きっと忘れられない旅行となりますよ。
※本記事の内容は、2016年11月時点の情報です。
更新日:2025/05/01