フィリピンのチップはいくら? 相場や払い方のマナー
フィリピンにはチップの習慣が残っていますが、欧米諸国と比べると厳しいものではありません。旅行する際は必要になる場面がいくつかありますが、20ペソから50ペソ程度が相場ですが、お店のグレードなどによって多少変動します。
フィリピンは長らく諸外国の統治下にあった国です。その中には日本も含まれるのですが、300年以上フィリピンを支配したスペインや、1898年から第2次世界大戦までのアメリカなど、チップ文化をもつ国の影響を受け、自然と根付いたようです。
その割にチップの習慣はあいまいで中途半端、という声はフィリピンを訪れる人、フィリピンに住む人からよく挙がります。そこで予備知識なしでフィリピンを訪れる場合、頭を悩ませる場面に遭遇する可能性も。ここで白黒はっきりつけて、スマートな旅行を楽しみましょう。
フィリピンのレストランでは、多くの場合、飲食代金にサービス手数料(Service Charge)が上乗せされたかたちで料金を請求されます。レシートを見れば一目瞭然ですが、この場合チップを別に支払う必要はありません。
ただし、ホテル内や高級レストランで食事をした際は、これは支払いに使用したトレーや机の上に20ペソから50ペソ程度のチップを置いていくようにしましょう。後から店員が机を片付ける際にチップだと気づいてくれます。
一般的なホテルで荷物を運んでくれるポーターには、20ペソ程度を渡すことが相場です。ただし、いわゆる高級ホテルに泊まるような場合には、50ペソ程度を渡すようにしましょう。係の人が退出する際に直接渡します。
また、ルームサービスをお願いした場合やベッドメイキングの係の人に渡す場合も、20〜50ペソ程度のチップが目安となります。ベッドメイキングの人に渡す場合は、枕の下に置く人もいますが、気づかずに処分されてしまう場合もありますので、ベッド脇のサイドテーブルなどに置くのがよいでしょう。
フィリピンのチップで注意するのは、タクシーです。他の場合と違いタクシーの運転手にチップを渡すことは基本的にありません。あるとすれば、支払いの際に出るおつりを受け取らずにチップとして渡す程度です。
サービス内容を見て「これはぜひ渡したい」という場合、迷惑がられることはありませんから、料金の端数、お釣り分をとっておいてもらうのがスマートですね。運転手がおつりを渡そうとしてきたら、「Please keep the change」や「You can keep the change」などと言っておけば分かってくれます。
フィリピンのチップについてはさまざまな解説がなされていて、庶民向けのお店では20ペソ〜50ペソ、でも高級店では100ペソ、いや料金の5〜10%だ、マニラのチップ相場はこう、でもセブはいくら、ボコロド島はいくらetc、お店のグレードや地域差なども絡むと、チップの考え方は一気に複雑になります。日ごろチップになじみのない日本人としては、コツをつかんで自然に振る舞うのもなかなか難しいでしょう。
そこで、仮にチップが不要とされる場でも、基本的に渡すということにしてしまうのは一つの手。一度のチップにつき数十円、どんな高級店でも数百円程度ですから、渡しそびれて後味の悪さを味わうよりはマシかもしれませんよ。またこの場合、「そのサービスがどのぐらいの負担・心づくしによるものか」を基準にするのも良いかもしれません。
そこで、仮にチップが不要とされる場でも、基本的に渡すということにしてしまうのは一つの手。一度のチップにつき数十円、どんな高級店でも数百円程度ですから、渡しそびれて後味の悪さを味わうよりはマシかもしれませんよ。またこの場合、「そのサービスがどのぐらいの負担・心づくしによるものか」を基準にするのも良いかもしれません。
10ペソ、20ペソ、30ペソといった小額紙幣が、チップのみならず支払い全般で大活躍します。空港に到着したらまず通貨の両替になると思われますが、まとまった金額分を細かく崩して、紙幣の種留別に管理しておくことをおすすめします。
※本記事は2017年3月時点の情報です
更新日:2025/06/16