日本人でも食べやすい?おすすめフィリピン料理
他国の文化の影響が強いフィリピン料理は、しょうゆや塩、にんにくや酢、唐辛子、エビの発酵ペーストで仕上げた肉や魚介がボリュームたっぷり。国民食ともいえる豚の丸焼き「レチョン」にフィリピンふう肉と野菜マリネ「アドボ」、酸っぱいスープ「シニガン」など、素材の味を生かしたグルメをお米と一緒にいただきます。
フィリピンのグルメを語る上で、1571年からフィリピンを統治していたスペインをはじめ、アメリカ、日本、中国といった他国文化の影響は非常に大きなものです。また、日本でいう皇室や王朝が存在しないことから、宮廷料理のような「フィリピン独自の食文化」は見つけるのが難しいほど。
でもそのように自由だからこそ、フィリピンのグルメはなんでもあり!日本の料理と近い部分もあり、数ある東南アジア料理の中でもとっつきやすく、ハマりやすいといえるでしょう。フィリピン旅行では、グルメもポイントとなってくるはず。
フィリピンの料理といえばまずお米、細長くぱらぱらとしたインディカ米を主食に、それぞれ特徴的な味わいを持つおかずやスープが並びます。食材としてよく使われるのは鶏や豚といった肉類に魚介、野菜も多いですね。
調味料は塩にこしょう、魚しょうに酢、アミエビを発酵させたペースト、唐辛子にピーナツバター、かんきつ類にケチャップ、マヨネーズ……とかなりのフリースタイル。でも、それほど多くの調味料を使うわけではありません。素材の味を生かして揚げ、焼き、煮こみ、漬けこみと、日本でもなじみ深い調理方法で仕上げていきます。
レチョン・バブイとは豚の丸焼きのことで、フィリピンでのお祝いでは欠かせない料理のひとつです。あめ色にこんがり焼けた皮はパリパリ、そして中身はジューシー!豚肉を食べ慣れている日本人ならおいしくいただけるでしょう。
丸焼きは日本食にはあまりないものですし、見た目の強烈なイメージから、なかなか手が出ない人もいるでしょう。でも、丸焼きそのままの姿で出てくることはまずありません。一匹となるとかなりの高額になりますし、好みの量を注文すれば、きちんと切り分けられたレチョンが配膳されるのです。現地の人にとってレチョンは国民食、特に皮の部分には目がないそうですよ。
シニガンは酸味のあるスープ(シチュー)で、一般的に魚しょうを加えて作られます。野菜がたっぷり入ったヘルシーなスープで、具材は豚肉や魚肉、エビなどお店によってバリエーション豊富です。
アドボはフィリピンの代表的な家庭料理のひとつです。骨付きの鶏や豚を使い、酢が大量に入っている漬け汁に付け込んで作るので、お肉は柔らかくなり保存もききます。一緒の皿に具と汁を盛り付けて食べます。
フィリピンの屋台でもよく売られている、豚肉が入った細長い春巻きです。チリソースなどをつけて食べることもありますが、基本的にはクセのない味付けで、お酒のおつまみとしても食べやすいでしょう。
フィリピンの国民的デザートともいえるハロハロは、かき氷にアイスクリームやココナツミルク、さらにナタデココやタピオカ、カラフルな寒天といった具材がたくさん乗った冷たいスイーツ。お店によって具材が違うので、滞在中はいろいろなお店で食べ比べるのも楽しいかもしれません。
両サイドがマニラ湾というロケーションで、風を感じながら食事を楽しめる老舗レストランです。乾季なら雨がほとんど降らないので、夕日を眺めながらのぜいたくな気分で食事を楽しめます。新鮮な魚介類がおすすめ。ナショナルミュージアムやイントラムロス遺跡から近いので、観光帰りに立ち寄るのもよいですね。
さまざまな魚介類が並ぶマーケットで食べたい食材を購入したら、たくさんあるレストランの中から好きなお店を選び、調理してもらうというスタイルのレストランです。日本では見たこともないような色とりどりの魚にビックリさせられますが、食べてみればその印象もがらりと変わるはず。調理方法を指定することもできますよ。
※本記事は2017年3月時点の情報です
更新日:2025/05/01