フィリピンの移動はコレ!乗り合い車「ジプニー」のポイント
フィリピンの庶民の足であるジプニーは、決まったルートを行き来する乗り合いバスです。料金は格安、ルート内ならどこでも乗り降り可能、ただし荷物の管理には注意が必要でしょう。
フィリピンの庶民の足として親しまれているのが、「ジプニー」という乗り物です。見た目も華やかなジプニーは、観光客からも人気を得ています。ただし庶民の足だからこそ、危険を避けるため気を配る必要もあります。ジプニーを上手に乗りこなすためのポイントをご紹介します。
ジプニーは大型バン、小型バスなどを改造した乗り合い車。車種はいろいろで、ペイントやアクセサリーがどれも派手!何でも完全に車のオーナーの好みによるもので、同じデザインは一つもないそう。なるほど街中でもよく目立ちます。
ジプニーは会社で運営しているものもあれば、個人で営業しているものもありますが、どれも決まった区間を往復しており、ジプニーの車体に書いてある番号やスポット名で行き先を判断します。車道で手を挙げればどこでも停まってくれますし、降りたいときには手すりなどを叩くか「ルガラン(停めてください)!」と声をかければOK。気軽に乗れる便利な交通手段です。
ジプニーの乗車料金は、一区間8ペソ。2017年2月に1ペソほどの値上げがありましたが、そもそもその半年前に7ペソへと値下がりした矢先に早速元通りということです。ちなみに、ジムニーの料金は政府が決定していて、地域によって違うということはありません。
料金は、乗車時か降車時、運転手へ直接手渡しします。お釣りも出ますが、コインで支払うか、紙幣なら20ペソほどまでが目安。あまりに大きな紙幣は断られてしまうことがあるため、なるべく事前に小銭を用意しておくようにしましょう。会計係がついて運転手と2人体制というジプニーもありますが、たいてい運転手1人。遠い場合は「バイヤード!」と声をかけるか、近くの乗客に渡してもらうようお願いしましょう。
さまざまな人が乗り合わせるジプニーでは、自分の身は自分で守らなければなりません。置引、スリは日常茶飯事のため、高価なものは表に出さず、手荷物から目を離さないようにしましょう。
不慣れな様子を見せてしまうと、狙いやすい観光客だと思われてしまいがちです。なるべくキョロキョロしないように気をつけ、落ち着いて座っていましょう。またガイドブックを開くのも避けたほうがよいでしょう。
ジプニーでよくあるトラブルとして、脅迫や恐喝が挙げられます。知らない人の誘いは無視し、しつこく声をかけてくるようでも知らんぷりをしておきましょう。また、夜間になると危険度が増すため、ジプニーに乗るなら日中をメインにするのが無難です。
タクシーや電車に比べると割安で、呼び止めるのも簡単なジプニー。便利な反面、リスクも潜んでいます。高価なものを出さない、不慣れな様子を見せないなどコツを押さえた上で、楽しくジプニーを利用しましょう。
※本記事は2017年3月時点の情報です
更新日:2025/06/16