その起源は、12世紀初頭に遡る伝統的な牛追い祭り(サン・フェルミン祭)。バレンシアの火祭り、セビリアの春祭りとともにスペイン三大祭とされています。
中でもエンシエロ(牛追い)は超有名で、別名「牛追い祭り」と呼ばれるほど。
普段は人口20万人のパンプローナに毎年100万人以上の人が訪れ、牛追いだけでなく闘牛や花火、ダンス、音楽パレードを楽しみます。
そんな熱狂のサン・フェルミン祭をご紹介!
パンプローナが最も熱くなる9日間!牛追い祭りは早朝から深夜まで、
楽しいイベント盛りだくさん!
起源は、聖フェルミンを祭るための伝統的祭典ヘミングウェイの名作『陽はまた昇る』の
舞台になり、世界的なお祭りに!
牛追い祭りは当初、パンプローナの守護聖人である聖フェルミンを称える宗教儀式でしたが、文豪ヘミングウェイが小説の舞台にしたことにより世界的に知られる祭礼となりました。
牛追いや闘牛はもちろんのこと、早朝のパレードから深夜まで続くダンスや音楽、大道芸など楽しめるイベントは尽きることがありません!
開会宣言は7月6日正午。人で埋め尽くされた市庁舎広場で行われます。
市長の発する「パンプローナ市民たちよ!ビバ・サン・フェルミン!」の声に、参加者たちが「ビバ!」と応えると同時にロケット花火が打ち上がり、華々しく開幕します。そこかしこからシャンパンや生卵が投げられるので、参加するなら汚れても良い服装で!
※バルセロナまたはマドリードから陸路もしくは空路
牛追い祭りを超楽しむ!①ド迫力のエンシエロ(牛追い)を
生で見よう!
牛追い祭りの目玉は、なんといっても牛追い!そもそもは、その日闘牛で戦う牛を闘牛場まで移動させることが始まりとなっていたのですが、いつのころから牛の前を走るランナーが増えていき、現在では1,000人以上が参加する行事となりました。
期間中毎朝8時から行われ、闘牛場までの約800mを荒ぶる牛とともに駆け抜けます。
牛追い自体に競技性はなく、己の勇敢さや度胸が試すことが参加の動機となるとのこと。全速力で走る牛の前を走ることができた人は勇者となり、名誉を得ることでしょう。
参加にも厳しい制限はなく、18歳以上であれば国籍、性別不問。白い服で、首に赤いバンダナを巻き、腰には赤い紐が参加者の服装。しかしながら毎年けが人が出て、時には死者もでる非常に危険な行事なので、見学の方が無難!
※バルセロナまたはマドリードから陸路もしくは空路
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牛追い祭りを超楽しむ!② 連日花型闘牛士が登場する「闘牛」にも注目!
牛追いで闘牛場に到着した牛たちで、その日の夕方6時半から闘牛が行われます。手に汗握る情熱的なステージにきっと夢中になるはず!パンプローナ闘牛場は世界で4番目に広く、期間中は毎日開催されますが、チケットの入手が困難なので事前の確認が必要。
※バルセロナまたはマドリードから陸路もしくは空路
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牛追い祭りを超楽しむ!③ 大きさ4m級!巨大人形たちのパレード!
4日目〜7日目に行われる、巨大人形のパレードも圧巻!巨大人形はいくつかに分類され、その中でも一番大きい人形の全長はなんと4m!音楽隊とともに町を練り歩き、牛追い祭りの終わりには燃やされてしまうと言う、なんとも豪快な最期を迎えます。
※バルセロナまたはマドリードから陸路もしくは空路
混雑必至の牛追い祭り、ホテルを予約するならどこ?
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パンプローナ
言わずもがなの、お祭りの現地。しかしながら期間中にホテルを予約することはとても困難なので、早い時期に予約ができるか確認が必要。
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プエンテ・ラ・レイナ
「王妃の橋」と言う町の名前の由来となった橋のある小さな町。パンプローナからバスで約40分と、比較的近い場所にあります。
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ログローニョ
スペイン有数のワインの生産地で知られる町。9月の収穫祭にはこの地にたくさんの観光客が訪れます。パンプローナから特急バスで約60分。
PICK UP !パンプローナまではどうやって行く?
パンプローナへの直行便はないので、マドリードやバルセロナなどを経由して陸路、または空路で現地に向かいます。
所要時間は、マドリードから電車で約3時間、バスで約5〜7時間、飛行機なら約1時間。バルセロナからは、電車で約3時間、バスで約6時間半、飛行機なら約1時間10分ほどです。バスの方が時間はかかりますが、価格は安いので(大体€30〜€36くらい)旅程にあった交通手段で現地に向かうと良いでしょう。
素通りなんてできない!スペインで最も活気ある都市バルセロナも一緒に楽しもう!!
バルセロナの基本情報ガウディ建築をはじめとする、アートあふれる活気に満ちたスペイン第2の都市
バルセロナは、首都マドリードに次ぐ第2の都市で、カタルーニャ
地方の州都。雨も少なく、気候は一年通して穏やかです。ベストシーズンは4月〜10月。
スペイン全土に共通で特長的なのは生活時間で、昼食が14時〜、夕食が21時〜が一般的です。昼下がりから食事とともにワインを楽しんでいる人々をよく見かけます。
ヨーロッパ建築が街中にあふれているので、散策するだけでも充分見応えがあります。また、市内のどこへ行くにも地下鉄やバスなど公共の交通機関がしっかりしているため、便利です。
バルセロナに来たらはずせない!絶対行きたいおすすめスポット
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サグラダ・ファミリア聖堂
バルセロナを象徴する建築家、ガウディの最高傑作。大きな外観の細かい装飾にも圧倒されますが、中に入ると外観からは想像もつかないほど美しく幻想的でなステンドグラスの光に包まれます。どこに目をやっても美しく、言葉になりません。
事前予約が無い場合、入場するのだけでとても時間がかかってしまうので、ネットで入場予約をしてから訪問を。 -
グエル公園
こちらもガウディの傑作。もともとは富裕層向けの庭園住宅として建設されたが、買い手がつかなかったために市の公園として寄付されました。
「ギリシア劇場」と名付けられた110m続く波立つベンチからはバルセロナが一望できて、見晴らしが抜群。このベンチは埋め込まれているタイルが美しいだけでなく、長時間座っていられるように配慮されて作られているのだとか。
とにかく食事がなんでも美味しい!本場のスペイン料理を食べつくそう
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パエリア
スペインと言えばやっぱりこれ!エビやイカ、ムール貝を使用した魚介のパエリアが有名ですが、鶏肉を使ったものやイカスミまで種類が豊富。ぜひ色々な種類のパエリアに挑戦してみよう♪
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ハモン・セラーノ(生ハム)
スペインを代表する生ハム。イタリアのプロシュート、中国の金華火腿と並ぶ世界3大ハムのひとつ。鮮やかなピンク色とで柔らかい食感と塩気が美味しい。手頃な値段でたくさん食べられるのも現地ならでは。
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ワイン・ビール・サングリア
アルコール類が安いのに美味しい!1リットル入るワイングラスで運ばれるサングリア、ソフトドリンクより安いワイン。もちろんビールも美味しい。飲み過ぎ注意ですけども、ぜひ食事と一緒に楽しみたいですね。
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カラコレス(エスカルゴ)
カラコレスはスペイン語で「エスカルゴ」の意味。フランス料理でもおなじみですが、スペインでは赤ワインやトマトベースのピリ辛スープで煮込むのが有名。バルセロナにある「ロス・カラコレス」と言う老舗レストランのカラコレスは絶品。
PICK UP !バルセロナレストラン・バル事情
レストランやバルに行ったとき、だいたいのお店で、英語のメニューとスペイン語のメニューが用意されます。一見英語のメニューのほうが料理の予想を立てやすく思えるのですが、日本でスペイン料理を食べるときに、現地の料理名(アヒージョやパエリアなど)を呼んで注文をしているため、意外とスペイン語のメニューを見たほうが食べたいものを選べることがあります。レストランやバルに入るときはぜひ参考にしてみてください。
レストランに限らず、スペインの人と接するときに一番大事なのは、挨拶!お店に入ったら「オラ(こんにちは)」。サーブを受けたら「グラシアス(ありがとう)」。お店を出るときは「アディオス(さよなら)」。店員さんも笑顔で気持ちのよい接客をしてくれます。
※2015年5月現在の情報です、現地事情により内容が異なる場合がございますので、ご了承ください