上海国際映画祭は、中国の上海市で毎年6月に開催される映画祭です。
上海は国際都市らしい新しい高層ビル群と、かつて租界が置かれたノスタルジックな街並みに当時の面影の両方が感じられる都市です。映画とはかかわりが深く、中国で初めて映画が上映された都市でもあります。
2015年は、6.13(土)〜21(日)開催!FIAPF公認、最も新しい主要長編映画祭
中国の映画史と関係深い上海で、開催されている上海国際映画祭。1993年に第1回が開かれ、2015年には第18回を迎えます。開始当初は隔年開催でしたが、2002年の第6回より毎年開催に変更となりました。
開始当初は国家広播電影電視総局と上海市の主催で行われていましたが、1994年よりFIAPF(本部がパリにある世界各国の映画製作者の権利を代表する唯一の組織、国際映画製作者連盟、英語:International Federation of Film Producers Associations)公認となり、長編作品のみ取り扱う長編映画祭 (Competitive feature film festival) となりました。
中国に映画が持ち込まれたのは1896年、上海で上映されたバラエティ映画が初めてでした。初期の中国映画は上海を中心に発展し映画会社などがいくつも設立されました。古くから海外との交流が盛んだった上海の街はラマや歴史が多く、これらをテーマに上海を舞台にした映画も数多く作られており上海は映画の街としても有名です。
上海は活気があり、近年もっとも変貌を遂げた国際都市のひとつ。また近代的な建造物群と、未だ残っているレトロでノスタルジックな雰囲気が共に味わえる非常に魅力的な街です。そんなフォトジェニックな上海で中国映画が発展し、また映画のロケや国際映画祭が行われているのは非常に趣深いところです。
ゴールデンゴブレット(金爵奨)部門
100カ国2,000以上の作品から選ばれた15作品の中から、審査員7名(2014年度)が選んだ8つの賞。
▼最優秀作品賞、グランプリ賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀女優賞、最優秀俳優賞、最優秀撮影賞、最優秀芸術賞
アジア新人部門
2004年に設立された、アジアの新人監督とその作品に与えられる賞。
▼最優秀監督賞、最優秀作品賞、審査員特別賞(稀に)
ジャッキーチェンアクションムービーウィーク
2015年に設立される、アクションムービーに特化した作品向けの賞。
▼最優秀スタント作品賞、最優秀スタント監督賞、最優秀スタントコーディネーター賞、最優秀特別スタント賞、最優秀喧嘩シーン賞、最優秀女優賞、最優秀俳優賞、最優秀新人賞
モバイルSIFF部門
送られた30分以内のショートムービーから、25作品がノミネートされその中で5作品(2009年度)が受賞。応募は自薦で誰でも可能です。
▼最優秀アイデア賞、最優秀アニメーション作品賞、審査委員特別賞、最優秀監督賞、最優秀作品賞
明時代から400年以上の歴史を持つ古典庭園。当時の庭園建築芸術を代表する建造物があり、上海の代表的な観光地です。周辺は豫園商城としてショッピング・グルメエリアが。老舗を含む数多くの店舗で賑わい観光客が数多く訪れます。
上海が開港して以来、租界(外国人居留地)の玄関口としてバントと呼ばれるようになった外灘。租界当時の名残であるバロック・アールデコ風に新古典の融合した独特な建造物群は国の重要文化財に指定されています。夜のライトアップは幻想的で非常に魅力的です。
上海蟹(上海ガニ)は上海を代表する料理のひとつで、一般的にタコ糸で縛り上げた蟹をセイロで蒸す蒸蟹が有名です。正式名称はイワガニ科のチュウゴクモクズガニで、10月は雌、11月は雄の旬とされます。最も有名な産地は蘇州にある陽澄湖で、その上海ガニが一番おいしいといわれています。繁殖時期の蟹味噌はグレーではなく黄色なのが特徴。蒸して鮮やかな赤色になった蟹を割って、熱いまま刻んだ生姜と黒酢を付けて頂きましょう。価格は1パイなら150元以上を覚悟した方がよいかもしれません。コースを扱っている店舗もあるので、予算にあったお店を選びましょう。また、上海蟹と呼ぶのは日本だけで現地の方は大閘蟹(ダージャーシエ)と呼びます。
※2015年3月現在の情報です、現地事情により内容が異なる場合がございますので、ご了承ください