カナダ・ケベックシティは世界遺産の街。訪れたい観光スポット9選
カナダのケベックシティは、北米にいながらにしてフランスの情緒も感じられる城塞(じょうさい)都市であり、世界遺産の街として知られています。石造りの城壁や、中世の趣を感じられる旧市街からは、国内の他都市とはひと味違う独特の雰囲気が楽しめます。
カナダ・ケベック州の州都であるケベックシティは、17世紀初めにフランス人の入植者によって築かれました。城壁に囲まれた旧市街の歴史地区には中世ヨーロッパの趣が色濃く残され、ユネスコの文化遺産に登録されています。
18~19世紀のフランス様式の建物もその名残。公用語がフランス語であることからも、他のエリアにはない異国情緒が漂います。治安も良く、おしゃれなカフェやショップ、ギャラリーが軒を連ねる美しい街並みを、のんびり散策してみましょう。ライトアップされる夜のロマンチックな旧市街もおすすめです。
「ケベック旧市街地の歴史地区」は城壁でぐるりと囲まれており、石畳の道が続いています。アッパータウンとロウワータウンの2エリアに分かれ、歴史を感じさせる見どころ満載のスポットです。
ケベック歴史地区のアッパータウンにそびえる「ノートルダム大聖堂」。1647年からこの地にそびえる歴史ある教会で、現在の建物は1925年に再建されたものです。
教会の外観はシンプルですが、中に入るときらびやかなステンドグラスや精巧な壁の装飾が見られます。
街の中心部に位置する「戦場公園」は、1759年に起こった英仏戦争の激戦地となった場所です。歴史的な場所であると同時に、現在ではさまざまなフェスティバルやイベントが行われる人気のスポットとなっています。
高台にある公園から眺めるセントローレンス川の景色は素晴らしく、散歩やスポーツを楽しむ人や、芝生に寝転んで休憩するなど、多くの人が憩いの場として訪れています。
英仏戦争におけるフランスの勝利を記念して造られたのが、北米でも最古の石造教会である「勝利のノートルダム教会」。ロウワータウンのロワイヤル広場の一角に位置しています。
上品な外観が美しい教会の中に入ると帆船模型が展示されており、こちらも必見です。
フランスやイギリスによって造られた、北米最大のイギリス軍要塞「シタデル」。星形の要塞の敷地面積は1.6平方キロメートルと大変広いことで知られています。
現在はカナダ陸軍の駐屯地となっており、6月後半から9月前半に開催される衛兵交代式は必見。ガイドツアーは常時開催されています。
1660年に造られた、市内最古の階段「首折り階段」。その名の通り、首が折れてしまいそうなほど急な、全59段の階段です。
階段を上から下へ降りれば、そこはおしゃれな雰囲気のプチ・シャンプラン地区。のんびりと街散策をするなら、ぜひ立ち寄りたいスポットです。
北米で暮らすフランス市民が集まる「ロワイヤル広場」は、1608年、カナダの生みの親ともいわれる地理学者シャンブランが、ここに初めてフランス人居住地を築いた歴史的スポット。広場には、フランスのルイ14世の石像が置かれています。
戦場公園のすぐそばにある「総督の散歩道」からは、要塞の街であるケベックの街を一望できます。
星形の「シタデル」も眺められます。ケベックの街並みを写真に収めたい方にはぜひおすすめのスポットです。
新市街エリアでおすすめのスポットは「ケベック州議事堂」。広大な庭園に囲まれており、その景観から“世界一美しい議事堂”と呼ばれるのだとか。
また、議事堂内を無料見学できる英語のガイドツアーも人気です。平日の日中に訪れて議事堂内のレストランやカフェで食事を楽しむのもいいでしょう。
※本記事は2017年10月時点の情報です
更新日:2025/05/01