ドイツはお菓子の宝庫! 本場で食べたい銘菓いろいろ
焼き菓子に定評があるドイツには、魅力的なお菓子をたくさんそろいます。フランクフルタークランツ、プリンツレゲンテントルテ、クリスマスの定番にはバウムクーヘンやシュトレン、さらに洋酒の効いたシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテと、現地を訪れたらぜひとも食べてみたいものばかりです。
有名なドイツのお菓子と言えば、バウムクーヘンを思い出す方も多いのでは。その素朴なたたずまいに、食べる人をどこかほっとさせるものがあります。ここではあまり日本では知られていないものも含め、ドイツのおいしいスイーツの魅力をご紹介していきます。
ドイツ南部の黒い森シュヴァルツヴァルト。この森の名産品である、サクランボの蒸留酒キルシュを使用したケーキは「シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ(黒い森のケーキ)」と呼ばれ、実はドイツでは一番人気のお菓子なのです。
ほろ苦いココア生地のスポンジに生クリームとブラックチェリーをサンドして、表面にもたっぷりの生クリーム。ほんのりキルシュが効いた大人の味です。
フランクフルトの名物菓子として知られる「フランクフルタークランツ」。リング状のスポンジ生地とバタークリームを何層にも重ね合わせ、ナッツで表面をコーティングした王冠型のケーキです。
伝統的なものには、ケーキの上にチェリーの砂糖漬けを飾るのだとか。素朴で地元に人に愛されているお菓子です。
別名ヘレントルテとも呼ばれる「プリンツレゲンテントルテ」は、バイエルン地方の郷土菓子です。その由来は1886年にもさかのぼり、当時のバイエルン王国の王子ルイトポルトをたたえてつくられたのだとか。
ビスケット生地とバタークリームを何層にも重ね合わせた上から、ダークチョコレートでコーティングする濃厚なケーキです。
クリスマスケーキと言えば、ドイツでは「バウムクーヘン」が定番です。本場ドイツではバウムクーヘンを作るための材料や製造方法に細かい規定があり、マイスター(職人)だけしかつくることができません。
現地でも特別なときに食べるバウムクーヘンは、せっかくドイツに行くなら本場の味を堪能したいですね。
「シュトレン」は、生地にマジパンやドライフルーツ、ナッツやかんきつ類の皮などをたっぷり入れた焼き菓子です。一般的にアドヴェント(待降節)の期間に販売され、クリスマスまでの間に少しずつ切り分けて食べます。
ドレスデンはシュトレンで有名な町で、巨大なシュトレンを焼いて盛り上がるシュトレン祭りが毎年開催されています。
ドイツの伝統菓子は、シンプルで味もどこか懐かしさを感じる素朴なものが多いようです。街中のカフェで温かいお茶と一緒に食べてみませんか。
※本記事は2017年1月時点の情報です
更新日:2025/05/07