ドイツ旅行のお土産にはワインをどうぞ。おすすめ産地をご紹介
ドイツは白ワインがおいしいことで知られ、国内には13もの産地があります。中でもラインガウやモーゼル、バーデン、フランケンなどは有名です。赤ワインを造る地方もあり、ラインヘッセン地方での生産量は全体の3分の1にものぼるそうです。
白ワインが有名なドイツ。しかし白ワインと一口に言っても、その風味や味は品種や栽培される地域によって全く異なります。ここではドイツ国内の代表的なワイン産地と、その特徴を紹介します。
ドイツワインならリースリングと言われるくらいの代表的な品種ですが、高級ワインの産地として知られるラインガウ地方では、リースリングの栽培が90%以上を占める一大産地です。個性豊かでしっかりとした酸味を持つ、辛口や中辛口のものに人気があります。
ルクセンブルクとの国境近くを流れるモーゼル川流域で醸造されるモーゼルワイン。古くよりローマ人がブドウ栽培の技術を持ち込んだ地として知られ、ワインの歴史の長さはドイツ一を誇ります。モーゼルワインは、はつらつとした「山の娘」と表現されますが、そのすっきりとした強めの酸味が特徴です。
ドイツワインの生産地で最南端に位置するバーデンは、ドイツ国内で3番目の規模を誇るワイン産地です。この地方はブルグンダーの国とも呼ばれるほど、ブルグンダー種の生育に適した気候や土地条件を備えています。
ブルグンダーとは「ブルゴーニュのブドウ」という意味で、気候の恵まれたフランスで造るワインと同等と見ることもできますが、それはこの地方が南北に細長いエリアだから。他の地方と違い暖かなこの土地は、多種多様なワインを醸造しているのが特徴です。
バイエルン州の北に位置するフランケンは、白ブドウの栽培が盛んに行われている地域です。主に使用される品種はミュラー・トゥルガウとフランケンの伝統的な品種ジルヴァーナーで、寒暖の差の大きさを利用したキリッとした辛口が特徴です。コロンとしたボックスボイテルと呼ばれるワインボトルに入っているので、お土産にも喜ばれそうですね。
ドイツ最大のブドウ栽培面積を誇るラインヘッセン。ライン川の膝と称される地帯には、ブドウ栽培に適した肥沃な土壌が広がっています。一般的にドイツは白ワインで有名ですが、ラインヘッセンでは世界的に見ても引けを取らない赤ワインが製造することでも知られます。おいしい赤ワインを飲みたいなら、ぜひラインヘッセンを訪れることをおすすめします。
ドイツ国内には主なものだけで13のワイン産地があり、各地域によって特徴のあるワインが醸造されています。紹介したもの以外にも、ザクセンやファルツ、ナーエなどの産地があるので、いろんな地域のものを飲み比べてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2017年1月時点の情報です
更新日:2025/05/03