おすすめの有名スペインワイン!特徴や名産地を紹介
スペインのワイン生産は長い歴史と伝統を誇り、その製法を代々受け継いできました。地方ごとに異なる個性豊かなワインは、その品質が高く評価され、コストパフォーマンスが良いワインとしても世界的に知られています。
フランスワインに比べてお手頃な価格ながらも、高品質で個性的な味わいが自慢のスペインワイン。地元のブドウ品種を使った地方色豊かなワインは、地域ごとの地形や気候によって異なる風味が楽しめます。
スペイン北部のリオハ地方は、古くはローマ時代から続く伝統的なワインの生産地です。スペインワインの代名詞とも言える格式の高いワインは、原産地呼称制度(DO)の中でも最高峰の「特選原産地呼称」(DOCa)に認定される品質を誇り、世界中のワインファンに愛されています。
リオハのワインは赤ワインが中心で、ブドウの栽培面積の90%以上が黒ブドウ品種。中でもテンプラニーリョが、リオハを代表する黒ブドウです。
ドゥエロ川の流域に沿って広がるリベラ・デル・デュエロは、2000年以上も前からのワインの産地で、現在は高級ワインで名高い地域です。
海抜700メートルに位置する大陸性気候が、この地方の昼と夜の気温差を激しくし、ブドウに濃厚な色合いとしっかりとした骨格、複雑で凝縮された果実味を与えます。リベラ・デル・デュエロはこのブドウを一定以上使った場合の銘柄として用いられますが、この地方では100%使用にしてワインをつくる醸造家が増えているようです。
カタルーニャ地方にある地中海からほど近いプリオラートは、2009年国内でリオハに次いで「特選原産地呼称」(DOCa)に認定され、その品質が世界からも注目されました。
伝統的な栽培品種は、同じ黒ブドウでも他の地方とは違うガルナッチャ。近年はカベルネ・ソーヴィニヨン種やシラー種などの栽培面積も拡大しています。
スペイン内陸部に位置するラ・マンチャは、ワインづくりに適した乾燥地帯で、スペインでつくられるテーブルワインの約3割を生産する大規模栽培地帯として知られています。
大量の栽培と醸造を支える最新技術が多く導入されているため、価格はとてもリーズナブル。味わいは酸味が控えめながら、果実味のある個性豊かなしっかりとしたボディーのおいしいワインがつくられています。
スペインのスパークリングワインと言えばカバ。フランスのシャンパーニュ地方でつくるシャンパン同様に、瓶内二次発酵を行って最低9カ月間熟成する製法が採用されています。
カバは、大部分がカタルーニャ州ペネデス地域で生産されており、ブドウも地元品種のチャレッロ種が使用されます。高品質ながらリーズナブルな価格が好評で、国内外で人気が高いワインです。
スペインは日照時間が長くワインづくりに適した恵まれた国です。リーズナブルながら国際的にも広く認められた、高品質でおいしいワインが多く生産されています。
※本記事は2017年2月時点の情報です
更新日:2025/05/01