スペイン旅行でぜひ訪れたい古城たち
スペイン各地に点在する古城は、要塞としての役割を果たしていたものが多く、その城壁や塔が特徴的です。今でも中世のたたずまいを残し、世界遺産や文化財に指定される城もあるなど、スペイン観光の中でも注目を集める存在です。
歴史の重みを感じさせる、現代に残されているスペイン各地の古城。要塞としてつくられたものが多く、城壁や塔などから当時の戦闘の様子を想像することができます。ぜひ訪れたい有名なスペインの古城を紹介します。
マンサナーレス・エル・レアル城は、マドリッド市内のバスターミナルから40分ほどで行ける古城で、15世紀に軍事要塞として建てられたものです。大貴族メンドーサ家の居城であったことで知られ、現在でもほぼ完全な良い保存状態で残る古城のひとつです。中世そのままの城内は、映画のロケ地としても使われました。
城の内部は、美術品や今に残されている当時の生活用品などを展示している博物館にもなっていて、広間ではコンサートなどの催しも行われます。
アラゴン州ウエスカ県の小さな村から離れた高台にある、11世紀のロマネスク様式のロアレ城。もともとは王宮でしたが、後にアウグスティノ会修道院となったお城です。内部にはサンタ・マリア教会があり、高い天井ドームからも歴史を感じます。
城塞として建てられた古城は、敵から身を守るために二重の城壁に守られた頑丈なつくりで、その城壁の上には円筒形の塔が連なっています。城郭から眺める城と周囲の風景は、私たちが描く中世ヨーロッパのイメージそのものです。
15世紀のゴシック・ムデハル調の巨大な城塞コカ城は、建物と内装の主要部分にレンガが使用されており、その外観は遠目からも美しい重厚な建造物です。
堀と2つの城壁に守られた城塞の中には、中庭、礼拝堂、武器庫などを擁する広々とした造りになっています。歴史的文化財に指定されるこの城塞は国に貸与されていて、現在は学校として使用中です。内部の見学はツアーに参加しましょう。
ディズニー映画「白雪姫」のモデルとしても有名なアルカサルは、スペイン中部のセゴビアにある美しい古城で、「セゴビア旧市街と水道橋」として世界遺産に登録されていています。
塔の上に円すい状の屋根がまっすぐ空に向かって伸びる様子は、下から眺めても圧巻の存在感です。そのトンガリ屋根は、確かに浦安でも見たことがあるかも?
美しい眺めという意味を持つベルベール城は、14世紀に建設されたゴシック調の円形の古城です。3つの大きな塔と4階建ての主塔があり、城内には礼拝堂もあります。城からのパルマ湾の眺めは、一見の価値ありの美しさです。
スペイン屈指のリゾート地マヨルカ島は、海岸沿いの景色が美しく、スペイン王室がバカンスを過ごす場所としても知られています。
スペインには、良い状態のままで残されている中世の古城がいくつもあります。その美しい眺めはもちろん、歴史的に重要な文化財としても世界中の観光客を魅了しています。
※本記事は2017年2月時点の情報です
更新日:2025/05/01