絶景写真を撮るならココ! スペインのおすすめスポット5選
スペインで絶景写真を撮りたいなら、ラス・メドゥラス、クエンカの宙吊りの家、ピレネー山脈、セゴビアの水道橋、断崖の町ロンダが特におすすめです。どれも自然の雄大さや人間のつくり出した造形美、歴史の重さを感じさせてくれる絶景です。
「海外旅行に行っても、なかなかいい写真が撮れないんだよね」とお悩みの方に、スペインのおすすめ撮影スポットを紹介します。ここで紹介する絶景スポットを旅して写真を撮れば、プロ並みの写真が撮れること間違いなしです。
スペイン北部のレオン県にあるラス・メドゥラスは、帝政ローマ時代に採掘された金鉱山の跡地です。この地でローマ人が採用した金の採掘方法が、実にユニーク。目星をつけた山に水路をアリの巣の様に張り巡らせ、そこへ約80キロも離れた場所から引いてきた水を流し込んで、水の力で山を切り崩すというものでした。
そのため現在のラス・メドゥラスの山々は、山の一部だけが残ったり巨大な穴が開いていたりと、非常に不自然な形状をしています。この独特な風景は、世界遺産にも登録されています。
元々コルドバの防衛のためにつくられた、イスラムの城塞都市クエンカ。この付近の地質は石灰岩が多く含まれていて、そのため風化と浸食作用によって切り立った断崖が多くあります。
クエンカが「魔法をかけられた街」と呼ばれるのは、切り立った断崖の上に建てられた建物が空中に浮かんで見えるため。その「魔法にかけられた街」で屈指の観光名所が、14世紀に建てられた「宙吊りの家」です。
バルコニーは完全に崖の上にせり出してしまって、簡単に崩落してしまいそう。18世紀までは市庁舎として使われていましたが、現在は美術館として一般にも公開されています。
スペインとフランスの国境には、両国を分断するようにピレネー山脈がそびえ立っています。夏は自転車やトレッキング、冬はスキーなどでも有名ですが、その雄大な大自然は絶好の撮影スポットです。
ピレネー山脈の中で代表的な山としては、ピレネーの最高峰3404メートルのアネト山、フランス側からは見ることができない「失われた山」で世界遺産でもあるペルデュ山(モン・ペルデュ)、山頂付近に天文台があることで有名なピク・デュ・ミディ山があります。
かつてのカスティーリャ王国の中心地セゴビアには、ローマ帝国の支配を受けた紀元前1世紀ごろに造られた水道橋でも有名です。世界遺産にも登録されるこの水道橋には釘のようなものは一切使用されず、バランスをとって石を積み上げるのみのつくりで、2000年前の姿をそのままに残します。非常に保存状態が良く、19世紀末までは生活用水として使用されていたほどです。
スペイン南部のアンダルシア地方には、ミハスやフリヒリアナといった白壁の家並みが美しい村が多くありますが、ここロンダもそのひとつです。ただし他の村と大きく違うのは、ロンダが断崖の上に造られた街であるために、至る所から絶景を眺められること。一番の見どころは断崖と断崖をつなぐヌエボ橋で、その圧倒的なスケールは見る者の度肝を抜くほどの絶景です。
このような絶景スポットをたくさん旅して、楽しみながらたくさんの写真を撮れば、あなたもプロ並みの写真が撮影できるかもしれません。旅行を後から思い出して楽しむためにも、最高の絶景写真を撮影しましょう。
※本記事は2017年2月時点の情報です
更新日:2025/05/01