フィンランドといえばオーロラ! 鑑賞するためのノウハウ
オーロラ鑑賞が目的でフィンランドへ行くならサーリセルカがおすすめ。ガラス製のイグルーと呼ばれるシェルターで、ゆったり横になったままオーロラを鑑賞することができます。フィンランドでは9月から4月、冬がベスト。真夜中頃にもっとも出現しやすいといわれています。
フィンランドはヨーロッパの北部に位置する国なのは知っていても、なかなかなじみがないと感じる人が多いのが実情です。 そこで、そんなフィンランドを旅行したくなる情報をご紹介します。
まずフィンランドの場所ですが、西はスウェーデン、北はノルウェー、東はロシアと隣接する場所にあり、北ヨーロッパに位置します。 首都は南部にあるヘルシンキという都市です。日本からフィンランドへは、成田空港・関西空港・中部空港などから“フィンエアー”という航空会社の直行便が運航されています。フライト時間は約10時間で、ほかのヨーロッパ諸国に行くよりも少し短い時間で到着します。
親日国のひとつとも言われており、とてもフレンドリーな人々に旅先で出会うことができます。また、公用語ではありませんが英語が非常によく通じるため、期待のオーロラツアーに行くためにも、またヘルシンキ市内観光の場でも、苦労することはめったにありません。
北欧といえば、やはりオーロラ体験ツアーを楽しみたいものです。日本では、普通に生活しているなかで見ることができないので、憧れの存在であるオーロラですが、どういった条件がそろったときにオーロラ観光が楽しめるのでしょうか。
最初に、オーロラとはいったいどんな現象なのかに注目しましょう。
スカンジナビア半島北部の先住民族サーミの伝説によれば、キツネが北極圏の丘を走るときに尻尾が雪原に触れ、それが火花となって巻き上がり、夜空に光となって現れるといわれていました。
科学的には太陽から来た電子が大気圏内で酸素や水素と衝突して、エネルギーが光になる仕組みです。こうした現象は高緯度の場所で起こりやすいのですが、オーロラが見られるのは極点ではありません。
オーロラベルトという地帯で、フィンランドでは北極圏のラップランドという地域です。
そのほかの条件としては、暗闇であることがキーワードです。実は、オーロラは一年中観測できるのですが、高緯度の土地では白夜になるため夏の時期には見られません。そこで、冬の時期である9月~4月の間にオーロラ観測を行います。
また、もうひとつの条件は空気が澄んでいることです。
晴天率の高い晩秋から冬、または2月や3月の早春の時期がオーロラ観測には適しています。オーロラ観測を楽しめる時間は、夕方の6時以降と現地ではいわれています。これは、ほかのオーロラが見られるという評判の土地よりもかなり早い時間です。
北米では夜の10時~2時ごろがベストな時間帯といわれています。一方フィンランドでは、日付が変わるころにいちばんオーロラが出やすいといわれています。
オーロラ鑑賞のために滞在するなら、ラップランド最大の街ロヴァニエミがおすすめです。
この都市へは、ヘルシンキから飛行機・列車・長距離バスでの移動が可能です。しかし、大きな街であるため、ロヴァニエミでオーロラを鑑賞することは難しいです。そこで、ここをベースにさらに北側の小さな町を訪れると良いでしょう。
また、ヨーロッパ最北のリゾート地サーリセルカもおすすめです。
適度な大きさのこのリゾート地は、さまざまなアクティビティと共に夜のオーロラ鑑賞に最適な土地です。サーリセルカでは、ガラス製のイグルーと呼ばれるシェルター施設の中で、横になりながらオーロラを鑑賞することができます。
更新日:2025/05/01