フィンランドのおいしいスイーツ、独特なお菓子文化
フィンランドではどのようなお菓子が食べられているのでしょうか?ヨーロッパとも少し違う食文化をもっている北欧です。中には世界一まずいとされるお菓子もあるのだとか。一体何から作られているのでしょうか?フィンランドのお菓子事情についてご紹介します。
フィンランドはヨーロッパの北に位置しますが、フランスやイタリアとはまた違った食文化が発展しています。お菓子も例外ではなく、独特なお菓子文化が根付いています。そのフィンランドのおやつといえば「プッラ」、プッラとはフィンランド語で甘いパン(菓子パン)の総称です。子どもたちも大好きな人気のプッラをご紹介します。
フィンランドのスイーツというと、映画「かもめ食堂」で有名になったシナモンロールを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。フィンランドの朝ごはん、ランチ、おやつにおいて欠かせないのがプッラです。シナモンロールは現地では「コルヴァプースティ」と呼ばれ、プッラを代表する一品です。
フィンランドは、意外にもヨーロッパでコーヒーの消費量が一番多いコーヒー好きの国でもあります。そんなコーヒータイムに一緒にいただくスイーツは、四季の香りがいっぱい!寒い時期には「ルーネベリタルト」、フィンランドの有名な詩人ルーネベリさんにちなんで名づけられた伝統的なお菓子です。イースターには「マンミ」という伝統的に食べられるお菓子があり、初夏にはベリーが出回るので、「ムスティッカピーラッカ」とよばれるベリーパイが登場します。
サルミアッキという名のグミのようなお菓子。リコリスというハーブを使った黒いお菓子は決してフィンランドに限ったものでなく、欧米では普通に存在するお菓子のひとつです。ただ、フィンランドのものは少し違っていて塩化アンモニウムが含まれています。サルミアッキという語源もそこからきているのだとか。どちらにしても日本には存在しない味のお菓子で、「世界一まずいあめ」とも呼ばれています。ただし、リコリスそのものは甘みが強く、抗炎作用があるので、アジア圏では漢方の生薬として利用されています。
コーヒー好きのフィンランド人はコーヒーと一緒にお菓子を食べるのが大好き。地元の人に人気のあるお菓子はスーパーで簡単に手に入ります。
フィンランドが誇るチョコレートメーカーといえば、1891年創業のファッツェル社。スーパーで手軽に買えるお菓子から高級感が漂うものまで幅広く生産しています。商品もチョコレートだけでなく、キャンディーやパンまでありとあらゆる商品があるので、スーパーのあちこちでファッツェルの社名を目にすることでしょう。お気に入りのパッケージのものを探してみてはいかがでしょうか。
フィンランドでは初夏になると、イチゴやブルーベリー、ラズベリー、クランベリーと旬のベリーが所狭しとマーケットに並びます。旬の時期に食べるベリーパイは最高です。ベリーパイをお土産に持って帰るのは難しいですが、ベリーをジャムにした物であれば持って帰ることができそうですね。
フィンランドに春を告げるクリームたっぷりの「ラスキアイスプッラ」、夏に収穫するブルーベリーで作る「ムスティッカピーラッカ」など、フィンランドのお菓子は四季折々のおいしさがいっぱいです。もちろんコーヒーの消費が世界有数のこの国では、コーヒーと一緒に食べるお菓子としても欠かせません。
フィンランドのスイーツの代表格、シナモンロールと一緒に、季節のお菓子を堪能しましょう。
お菓子をお土産にと考えている人にはスーパーをおすすめします。世界一まずいお菓子の異名をとるサルミアッキもスーパーで購入できます。
※本記事は2017年4月時点の情報です
更新日:2025/05/01