クリスマスシーズンにイギリスを旅行する理由とは?
イギリスではかつてアルバート公が普及させたクリスマスは、家族で年末まで過ごすのが一般的です。各地で開かれるクリスマスマーケットでは、ヨーロッパの文化を楽しんだり、イルミネーションが印象的だったりとさまざまな見どころにあふれます。中にコインを入れたクリスマスプディングも人気ですので、ぜひ味わってみませんか。
クリスマスシーズンになると、イギリスではロンドンをはじめ各地できれいなイルミネーションを楽しめます。観光にもぴったりなイギリスのクリスマスシーズンについて紹介します。
もともとイギリスでは、クリスマスを盛大に祝うことは一般的ではありませんでした。現在のようなクリスマスを祝う風習は、19世紀にビクトリア女王の夫であるアルバート公が、出身地のドイツから持ち込んで庶民にも広めたものと言われています。
日本では、クリスマスイブの夜に盛り上がり当日まで祝うことが多いのですが、イギリスのクリスマスシーズンは12月には始まり、年末までずっと続きます。街を彩るクリスマスマーケットは、早い場所では11月には飾り付けられます。
イギリスのクリスマスでは、家族みんなで一緒に過ごすのが一般的。日本での年越しやお正月の過ごし方に近いかもしれませんね。
街全体がクリスマス一色に染まるマンチェスターのクリスマスマーケット。今では世界でも有数のクリスマスマーケットとして知られています。メイン会場のアルバート広場を中心に、ドイツやヨーロッパ諸国の名産品のお店が並びます。カフェやバル風の立ち飲み屋も豊富です。
貴族の保養地バースのクリスマスは、バース寺院やローマン・バスの周辺にマーケットが開かれます。歴史的な建造物を飾るクリスマスイルミネーションは、ゴージャスさが大きな魅力です。
ロンドンの北西、鉄道で約2時間の城塞都市チェスター。こちらのクリスマスマーケットは、ローマ時代からの街並みとクリスマスイルミネーションの美しさで、多くの観光客を集めます。12月初旬のウィンター・ウォッチ・パレードも見どころです。
スコットランドの首都エジンバラで開催されるクリスマスマーケット。このクリスマスマーケットも毎年盛大に行われることで有名であり、スコットランドならではの伝統料理、工芸品などがマーケットで人気を集めます。名所のロイヤルマイルはイルミネーションで飾られ、威厳漂うエジンバラ城とのコントラストもすてきです。
クリスマスプディングとは、イギリスを代表する伝統的なお菓子のこと。日本のプリンとは違い黒っぽいケーキのことで、中にプラムやドライフルーツを入れるのがポイントです。ホイップクリームやカスタードクリームを添えて食べる家庭もあるそうです。
クリスマスプディングの中には、フルーツ以外に6ペンスのコインなども入れてつくります。切り分けたクリスマスプディングがコイン入りだった人は、大金持ちになれるのだそう。この言い伝えはイギリスの映画やドラマでもよく再現されますが、指輪が出てきた人は結婚間近とのことですよ。
観光にもぴったりのイギリスのクリスマスシーズンは、クリスマスマーケットの観光で楽しみましょう。イギリス流にクリスマスを祝うなら、ぜひ家族連れで出掛けましょう。
※本記事は2017年4月時点の情報です
更新日:2025/04/30