香港の治安は良い? 悪い?
香港の治安は、調査機関によっては日本をしのぐ安全性を認められるほど。しかし日本人は、スリや客引き、ぼったくりタクシー被害のような軽犯罪の標的にされやすいのも確か。事前に現地の事情をよく知って、人混みでは貴重品を意識してかつ身軽に、タクシーは事前に料金を確認するなどして、リスクを減らしましょう。
香港はアジアと西洋の雰囲気が混ざり合い、独自の文化を形成している地区です。富裕層が多いため、洗練されたイメージをもつ方も多いでしょう。
レガタム研究所による2015年版「世界で最も安全な国ランキング」では、日本に大差をつけて1位を獲得(日本は22位)するなど、調査機関によってはその治安の良さを高く評価されるようです。
ただし海外の犯罪者にとって、おとなしい日本人は「カモにしやすい」のも確か。香港の治安や注意すべきポイントはあらかじめチェックしてから出掛けましょう。
香港は、基本的に治安がそれほど悪い地域ではありません。
しかし、スリは非常に多く、油断していると財布や携帯電話などを盗まれることがあります。特に市街地の人混みや、MTR(地下鉄)のように他人との距離が近い場所では、特に注意が必要です。
例えば荷物からは目を離さない、席を立つ際には貴重品を持ち歩くなど、自己防衛意識をもって荷物の管理をしましょう。
香港では、郊外での移動手段としてタクシーが利用されることが多いです。初乗り料金や従量料金が安く、近距離であってもタクシーを使う人をよく見かけるでしょう。しかし、観光客の中には料金をぼったくられたと嘆く人がいます。
基本的に香港のタクシーでぼったくりにあうことは少ないのですが、一方通行が多い香港ではわざと遠回りをして移動することも珍しくありません。そのため、距離のわりに料金が高くなってしまうのです。
前もって運転手に目的地を伝えて大まかな料金をきき、納得のうえで利用するようにしましょう。ホテルから直接乗る場合などは、ドアマンを介して確認してもらう方法もありますね。
香港は非常に活気がある街で、買い物をする場所がたくさんあります。
また、香港には「おまけ」の文化が根付いており「1つ買うとおまけでもう1個」を表す「買一送一(Buy1 Get1 Free)」をよく見かけます。買えば買うほどお得になることを強烈にアピールしてくるのです。
このような風潮の影響からか、客引きのタフさや強引さは日本よりも遥かに上です。いくらお得になるといっても、不要なものを買う必要はありませんので、客引きにはキッパリとNOを伝えましょう。
香港観光協会の看板を掲げているお店では、買い物客にレシートや領収証を渡すのが義務づけられています。
買い物の際にレシートが出てくる気配がなさそうなら、發票唔該(ファーピウ・ンゴーイ=領収書をください)と声をかけましょう。商品に問題があるなど、あとで問題が発生した場合に役立ちます。
香港は治安もよく、映画に出てくるような危険はめったにありません。しかしそれでも、海外であることには変わりがなく、何かとターゲットにされやすい日本人はそれなりの対策が必要になることを肝に銘じておきましょう。
そのほかにも、外務省や香港の観光局からの最新情報を入手しておくこともおすすめします。
※本記事の内容は、2016年10月時点の情報です。
更新日:2025/06/17