古代ローマの暮らしに触れるクロアチア・プーラの旅
プーラはクロアチアでも人気の観光地のひとつです。円形闘技場やセルギウスの凱旋門やアウグストゥス神殿と、ローマ時代からの遺跡を数多く残す見どころ満載の街です。日本からの直行便はありませんが、国内外からのバス便が充実しているのでアクセスしやすいでしょう。
クロアチアの西部イストゥラ半島。その南端、アドリア海に面するプーラは、ギリシャ神話にも登場するほどの古い街です。この近辺と同様に、街にはローマ時代の歴史を伝える遺跡や建造物が多く残されています。
プーラへのアクセスは、便数も多いバスの利用が便利でしょう。ザグレブやリエカなどの主要都市ばかりでなく、イタリアのベネチアなどから出発します。飛行機や船でのアクセスも可能ですが、季節により便数が増減するので注意しましょう。
プーラにはローマ時代の名残を残す建造物が多くありますが、中でも2万人以上の収容人数を誇る円形闘技場は圧巻です。海を見下ろす高台に紀元前1世紀ごろから建造が始まった闘技場は、現在でもイベントに使われていて、映画祭やコンサート、オペラ、スポーツなどを行います。古代の剣闘士たちの戦いを再現した歴史劇は、観光客には特に人気です。
市場の向こうに見える門はプーラの権力者によってつくられたもので、金の門とも呼ばれます。紀元前1世紀につくられたもので、勝利の女神などさまざまなモチーフで豪華に飾られています。
旧市街の中心地に建てられた神殿も、ローマ帝国初期の建築様式と言われる、長い歴史を誇る建造物。歴史を物語るように円柱が象徴的に使われ、内部には古代からの石像や石碑を数多く抱えます。お隣の13世紀に建てられた市庁舎と並び、今でも街の観光の目玉です。
プーラは古代ローマの面影が色濃く残る歴史のある街です。街を歩いてみれば、円形競技場や古代ローマの円形アーチ、アウグストゥスの古代神殿など、その歴史の深さと伝統を感じられる風景に出会えるでしょう。
※本記事は2017年4月時点の情報です
更新日:2025/06/16