インドネシア・ジャワ島の3大遺跡で歴史のロマンに触れる
人類の始まりであるジャワ原人から、ユニークな形の宗教施設まで。インドネシアは人類史に残る貴重な史跡が盛りだくさんです。今回はジャワ島にある、世界文化遺産にも登録される代表的な遺跡を紹介します。
プランバナン寺院群は9世紀頃、ヒンズー教の古マタラム王国、バリトゥン王によって建立されたと伝えられています。
その特徴は、インド発祥のヒンズー文化とインドネシア独自の文化がミックスされていること。ヒンズー教の叙事詩「ラーマーヤナ」を表した62のレリーフが鮮明な状態で残っていて、同様の史跡の中でも最高傑作とも言われます。
ボロブドゥール寺院遺跡群は8世紀頃、シャイレーンドラ朝が建立しました。まるでピラミッドのような9層からなる外観は、仏教の教えにある三界(欲界、色界、無色界)を表していると伝えられています。500体以上を数える仏像には、顔の表情からインドのグプタ文化の影響を受けていることが見て取れます。
人間のルーツをたどるスポット、サンギラン初期人類遺跡は、初期原人である「ジャワ原人」の骨が出土したことで有名です。遺跡にはジャワ原人を解説したサンギラン博物館があります。館内にはジャワ原人の化石はもちろん、当時の動物たちについても紹介しています。
今回紹介した遺跡以外にも、インドネシアにはさまざまな歴史スポットがあります。多様な遺跡が並ぶのが、インドネシアを訪れる魅力と言えるでしょう。
※本記事は2016年12月時点の情報です
更新日:2025/05/01