イタリアで優雅な朝食を楽しむ旅
ピザやパスタなどグルメ大国としてのイメージが強いイタリアですが、朝食は意外とシンプル。1杯の砂糖たっぷりのエスプレッソコーヒーやカプチーノ、血糖値をあげるための甘いパンやお菓子を食べるのがイタリア式朝食の基本スタイル。ホテルでよく目にするハムやチーズなど、塩辛いものや野菜、果物なども、朝からはあまり口にしません。
イタリアではコーヒーとオーダーをすれば、必ずエスプレッソが出てきます。30ccほどの小さいエスプレッソカップに、スティックの砂糖を1本入れて、ぐいっと一気飲みをするのがイタリア流。慣れない人はミルクで割ったカフェマキアートや、温かいミルクたっぷりのカフェラッテなどがおすすめです。
日本でも人気のカプチーノは、イタリアでは朝食時の飲み物と認識されていて、昼や夜にはあまり飲まないのだとか。しかもミルクは胃に負担をかけるので、食後に飲むのにはふさわしくないともいわれます。イタリア人のまねをして、イタリア旅行中はカプチーノを朝にいただいてはいかがでしょうか。
イタリアではメジャーなムリーノビアンコのクッキーは、昔ながらのシンプルで優しい甘さが特徴。本場イタリアでは、老若男女に長年愛され朝食のお供になっているお菓子です。味は20種類ほどあり、定番はガレッティという卵を使用していないグラニュー糖をまぶしたシンプルな味のもの。他にも、カカオとヘーゼルナッツが挟まれているバイオッキという甘いバタークッキーなど、さまざまな種類から選べます。
イタリア流はこれを、エスプレッソやカプチーノに浸して食べているそうです。最近では日本のメディアでも紹介されて話題になり、ネットでの購入も可能なのでリピーターが急増中です。
イタリアの男の子がママの次に好きなのが、この甘いチョコスプレッド。トーストやお菓子に塗って食べるのがお気に入りで、カルシウム、ビタミン、鉄分などの栄養素も豊富だから小さい子どもにも安心して食べさせているみたいです。
クロワッサンの中にヌッテラをつめたものがコルネット。コルネットとカフェラテが、イタリアの幸せな朝食と考えられているようです。
シチリアの朝の定番といえば、季節のフルーツやコーヒー、チョコレートを半冷凍の状態にして、なめらかなスムージーにしたグラニータ。これにあまり味気ない、パサパサとしたお餅のようパン、ブリオッシュと一緒にいただきます。暑い夏の日本でもグラニータとブリオッシュの朝食は、意外とマッチするかもしれませんね。
※本記事は2017年1月時点の情報です
更新日:2025/05/02