日本人には難しい!? イタリアのチップの習慣とは
イタリアにはチップの習慣があります。チップは個人の好意によるものですが、もちろん習慣として渡したほうがいいケースもあります。基本を踏まえつつ、臨機応変に対応しましょう。
チップの習慣は、イタリアでも昔にくらべて廃れつつある習慣とはいえ、渡す機会はまだまだ多いです。気持ちよく旅行をするために、チップの基本についておさらいしましょう。
チップは何かのサービスを受けたときに、感謝の意味をこめて渡すものです。基本的にサービス料金としてチップが代金に含まれているときでも、親切なサービスを受けたときにはチップを渡し、ありがとうの気持ちが伝えましょう。
チップはホテル宿泊やタクシーの利用のほか、リストランテやトラットリア、バールでの飲食などで発生し、さらには公共トイレの利用時にも備え付けのトレイに入れたりします。
チップはサービスが終わった後、お礼を言うタイミングで渡します。リストランテなどでは、立ち去るときにテーブルに残しておくこともあります。
チップの相場は、レストランは7%から15%、ホテルではポーターやルームサービスに1ユーロから5ユーロ程度、タクシーには料金の5%から10%程度です。あくまで目安ですが、その相場に見合った額を渡すようにしましょう。
チップをスマートに渡すためには、1ユーロのチップなら1ユーロ硬貨で、5ユーロのチップなら5ユーロ紙幣で渡すようにします。0.10ユーロ硬貨や0.20ユーロ硬貨を使うのは好ましくありません。
1ユーロ硬貨、2ユーロ硬貨、5ユーロ紙幣、10ユーロ紙幣を使うことが多いので、チップ用にこれらの硬貨や小額紙幣をあらかじめ用意しましょう。
チップを払うべき状況ではあるけれど、肝心のサービスがあまりにもひどかったときには、無理に払う必要はありません。利用料金だけをぴったり支払い、その場を立ち去りましょう。
チップを払うかどうかは、あくまでも個人の気持ちの問題です。シチュエーションも大切ですが、払う側の意思も同じくらい重要なのです。
チップの金額で悩むことや、そもそも渡すべきかどうかで迷うこともあるでしょう。少しずつ場数を踏み、自分なりの基準を作ることが大切です。
※本記事の内容は、2016年11月時点の情報です。
更新日:2025/05/01