【イタリアのワイン紹介】産地別の特徴をチェック!
ブドウの生産が盛んなイタリアでは、多くの種類のワインが製造されています。北部のバローロやバルバレスコ、トスカーナのキャンティ、南イタリアのタウラージ、シチリア島のマルサラワインなど、生産地を巡ると一味違った旅が味わえます。
グルメの国イタリアでは、料理に合わせてワインも楽しみたい!有数のワイン生産国であるイタリアは、地域によってワインにも特徴の異なることで知られています。ここでは有数のワインを厳選してご紹介していきます。
北イタリアに位置するピエモンテ州には2大ワインがあります。バローロはバローロ村を含む11の村でのみ生産される高級ワインで、「ワインの王にして、王のワイン」とも称され、製造方法や使用するブドウの品種などに厳しい基準が設けられています。
一方のバルバレスコはバローロの弟分として知られる、肥沃な土壌で生産される渋み(タンニン)の少ないワインです。どちらも限定された土地で生産されるため希少性が高く、秋には高級ワイン目当てにヨーロッパ中からグルメが集まります。
トスカーナ州のシエナを中心とした広大な丘陵地帯で生産されているワインが「キャンティ」です。世界的に有名なワインですが、実は産地によって数多くの種類があり、一般的には甘さと酸味のバランスが良いとされています。テーブルワインとしても、多くの人に親しまれています。
「コッリ・フィオレンティーニ」「ルフィナ」、「モンタルバーノ」などの種類が有名ですが、風味や味も産地によってさまざまなので、飲み比べてみると面白いですよ。
「タウラージ」はイタリア南部に位置するカンパニア州アヴェリーノ地方で生産される赤ワインです。タウラージはアリアニコ種のブドウを85%以上使用して3年以上熟成することを義務付けられていて、「南イタリアで最も力強いワイン」と称えられています。
長期間熟成したワインは、上品でエレガントな風味を持ち多くのファンを魅了しています。
シチリア島の西部に位置するマルサラで作られる「マルサラワイン」。肥沃な土壌と典型的な地中海性気候により古くからブドウ栽培が行われてきたシチリア島内で、最も生産量が多いワインです。アルコールを加える酒精強化ワインで、世界的にも4大酒精強化ワインのひとつとして有名です。
豊かな風味が特徴のマルサラワインは、食前酒としていただく辛口から食後に最適な甘いデザートワインまでそろい、高い人気を誇ります。
一言でイタリアワインと言っても、味・風味・製造方法などさまざまなものが楽しめます。イタリアを訪れたら、各地のワインを飲み比べてみるのもよいですね。
※本記事は2016年11月時点の情報です
更新日:2025/07/01