ロシアのクリスマスっていつ? ●色のサンタクロースがいるってホント?
ロシア正教に従い、クリスマスは1月7日と定められているロシア。クリスマスは新年行事になるので、家族とともに過ごすのが一般的です。また、サンタクロースではなくジェットマロースというおじいさんと、雪娘と呼ばれる女の子がプレゼントを配って回るんだとか。
ロシアはロシア正教と呼ばれる独自の宗教により、クリスマスが定められています。ヨーロッパ諸国や日本ではグレゴリオ暦で、クリスマスが12月25日と定められていますが、ロシア正教ではユリウス暦という暦を今でも採用しているため、クリスマスは1月7日と定められています。さらに、ロシア人にとって1月7日のクリスマスは新年を迎える行事という意味合いが強いため、パーティーをせず家族で過ごす人が多いようです。また、大都市でもこの時期はスーパーやレストランがお休みのところも多いため、前日までに買い物を済ませ、当日は家で食事をとる人が多いです。
この時期はイルミネーションや氷の彫刻などが街並みを鮮やかに彩っています。また、もみの木のクリスマスツリーが年末でもキラキラしているので、寒いですが街並みや通りなどを散策してみるのもおすすめです。クレムリンや赤の広場などの有名な広場では、さまざまな年末コンサートやイベントが開かれています。お酒を片手に盛り上がっている人も多いのでお酒が飲める人は楽しんでみるのもいいですね。また、クリスマス近くになるとクリスマスマーケットが赤の市場に開かれます。眺めているだけでも面白いですよ。
ロシアではサンタクロースの代わりに、ジェットマロース(厳寒おじいさん)と呼ばれる青い服のおじいさんと、雪娘と呼ばれるかわいい女の子がソリに乗ってプレゼントを配るといわれています。街中に雪娘のポスターやジェットマロースの看板などが出ると、ロシアのクリスマスが来たと感じることができます。 ジェットマロースの故郷であるヴェリキイ・ウスチュグには、彼の大きな家があり、多くの子どもたちが家族と一緒に訪れる観光スポットになっています。
さらに、ヴェリキイ・ウスチュグ郵便局ではジェットマロース宛に手紙を書く子どもが多く、街中ではモミの木やジェットマロースの描かれたカードが売られています。それらをお土産として持ち帰るのも喜ばれるでしょう。
ロシアでのクリスマスは新年という意味が強いので、クリスマス当日は家族の元に帰省し、豪華な食事をみんなで食べる家庭が多いのだとか。家庭によっても違いますが、サラダが数種類、イクラやキャビアのオープンサンド、スモークサーモン、ニシンの薫製、国民食の自家製ピロシキ、豚肉のグリルなど、数々の料理が食卓に並び、時間かけてシャンパンとともに味わいます。シャンパンはクリスマスの日の飲み物で、どこへ行ってもふるまわれるお酒です。
クリスマス当日は開いているレストランがあまりないため、この時期に観光に行く人は営業しているレストランに事前に問い合せ、予約することをおすすめします。都市部に限りますが、最近では外国資本のレストランも多くなり、クリスマス当日も営業しているところもあるようですので、一度問い合わせてみてください。